質問者:
会社員
小山
登録番号0100
登録日:2004-07-16
はじめまして。植物の色素について
田圃にある稲をみて思いました。
植物体の色が緑から黄色(?)になって、収穫時期がきますよね。
この色の変化には色素を分解する植物体自身の酵素か何かが関わっているのでしょうか?それとも色素自体が環境要因(光とか)によって分解されるのでしょうか?
もし分解酵素があるのであれば酵素名を教えていただけたらうれしいです。
また文献情報だけでもよいのでお願いいたします。
小山さま
ご質問有り難うございました。
植物が通常の生育条件で枯れるまでに黄色になるのは、緑色の原因であるクロロフィルが、植物自身の数種類の酵素によって分解されて緑色が失われることによるものです。他方、カロテノイドなどの黄色い色素は比較的遅くまで分解されずに残ります。これらの酵素には、クロロフィラーゼ、マグネシウム脱離物質、フェオフォルビド a オキシゲナーゼ、FCC 還元酵素などがあります。植物が老化しはじめるとこれらの酵素が現れると考えられています。酸性雨などの環境では、酵素による生体での分解とは別に外部からの化学的な反応によってクロロフィルの分解が起こります。強い光があたる条件だけでは除草剤などを加えない限りふつう退色しません。
ご質問有り難うございました。
植物が通常の生育条件で枯れるまでに黄色になるのは、緑色の原因であるクロロフィルが、植物自身の数種類の酵素によって分解されて緑色が失われることによるものです。他方、カロテノイドなどの黄色い色素は比較的遅くまで分解されずに残ります。これらの酵素には、クロロフィラーゼ、マグネシウム脱離物質、フェオフォルビド a オキシゲナーゼ、FCC 還元酵素などがあります。植物が老化しはじめるとこれらの酵素が現れると考えられています。酸性雨などの環境では、酵素による生体での分解とは別に外部からの化学的な反応によってクロロフィルの分解が起こります。強い光があたる条件だけでは除草剤などを加えない限りふつう退色しません。
東京工業大学
高宮 建一郎
回答日:2007-08-06
高宮 建一郎
回答日:2007-08-06