一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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水の通り道について

質問者:   教員   TAKA
登録番号1071   登録日:2006-10-04
ユリの花に赤い食紅の入った水を吸わせました。すると、数時間後には花弁の外の周りの部分が強く赤色になっていました。その後、緑色の食紅の入った水を吸わせたところ、色は混ざらず、赤色の内側に緑色がついていました。さまざまな本を読みましたが、どこにも載っていません。教えてください。よろしくお願いします。
TAKA様

質問にお答えします。
回答:
ふつう食紅赤、緑、青等の名の下に色素が売られていますが、それぞれに、単一の化合物ではありません。従って、使用された色素の化学的成分が分かりませんので、染色の性質もわかりません。しかし、いずれの色素も水溶性であり、細胞のなかで、どれかの構成要素と結合するか吸着されるかするものと思われます。だとすると、先に赤い色素で染まるのが飽和してしまうと、後から与えた緑の色素はまだ染まっていない内側の細胞を染めるのではないかと考えられます。以下の実験をしてみて下さい。その結果から類推出来るとおもいます。

1 食紅赤だけの場合、吸水の時間をもっと延ばすと、染まる部分は更に広がって行きますか。
2 食赤と食緑を混合した場合、どうなりますか。
3 食緑を先に吸わせて、後に食赤を吸わせるとどうなりますか。

JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2006-10-10
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