自然風様

東京の私の住んでいるところではヒガンバナはも咲き終わっています。私はこの花が好きで庭に植えていますが、特に面倒をみてやらなくても毎年沢山の華麗な花をつけてくれています。
ところで、北海道にヒガンバナは生育しているかということですが、「北海道の植生の一構成員として一般に生育しているか」と問われれば「No」ということになります。北海道の野生植物の図鑑をみても、ヒガンバナは載っていません。北海道の野生植物に詳しい友人に聞いてみましたが、やはりないそうです。
ただし、２〜30年前にやはり函館近郊の田んぼで一輪だけ咲いているのを見たことがあるそうです。同じものだったかもしれませんね。現在はまったく見かけないそうです。たまたま函館に生育しているヒガンバナがあっても、それだけで北海道にもヒガンバナがあるとはいえません。植物の生育に北限があると言うのは、主として気温の関係です。最近は温暖化が進んでいますので、昆虫等は生息地が段々北上しています。この夏、家の庭には本来東京地方にはいないツマグロヒョウモンという蝶がしばしばやってきました。ここ数年みかけるそうです。植物も段々北上して行くのかも知れません。