一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ユキノシタの葉の表皮

質問者:   教員   向日葵
登録番号1094   登録日:2006-10-27
原形質分離の実験でユキノシタの葉を使用するのですが、いつも疑問に思うことがあります。ユキノシタの葉が赤いのは液胞にアントシアンが含まれているからとありますが、何故、同じ株から真っ赤な葉と白い葉(赤くない葉)が存在するのでしょうか?また、どうやったら赤い葉のユキノシタを育てることができるのでしょうか?どうか回答をお願いいたします。
向日葵さま

みんなの広場へのご質問ありがとうございました。担当の柴岡ともうします。同じ株に赤い葉と赤くない葉がついているということから、遺伝的な違いでは勿論なく、また土壌栄養の違いでもないように思いましたので、植物に対する光の影響についての研究をなさっておられる基礎生物学研究所の和田正三先生のご意見を伺ったところ以下のようなご意見をお寄せ下さいました。自由研究の格好なテーマだと思いますので、生徒さん達をそそのかして、調べてご覧になったらいかがでしょう。

和田先生の回答
植物が生えている現場でものを見ていないで、はっきりとしたことは言えませんが、光の当たり具合の違いによるものと思います。生徒さんに、ユキノシタがはえている所に行って、光と葉の色の関係を観察させるのが良いと思います。できれば赤色光、青色光、紫外光などを当て分けて、どの色で赤くなるかを確かめてもらうと良いでしょうね。

和田 正三(基礎生物学研究所)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2006-11-22
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