きょうか様

みんなの広場へのご質問有難うございました。頂いたご質問の回答を担当する柴岡です。まず、小３のお嬢さんの観察力の確かさを誉めてあげて下さい。昼間開いており、夜間に閉じる花は沢山あります。これは、昼間と夜との光条件と温度条件との違いによるものとされており、クロッカスやチュ－リップについては温度が高くなると開き、低くなると閉じることが明らかにされています。また、タンポポなどのようなキクの仲間では光が強く当たるようになると開き、光が無くなると閉じるとさています。花の開閉が温度の変化によるものかどうかを調べるのには、植物を一定の光の下におき温度を上げたり下げたりすれば分かるのですが、光の強弱によるのかどうかを調べるのは容易ではありません。光を花に当てると花の温度も上がってしまうからです。マーガレットはキク科に属しているので、光によるものと考えられますが、もしマーガレットが鉢植えでしたら、部屋の中の光の強さが一定の場所に置き、温度を上げたり下げたりして、花が開いたり閉じたりするかどうかを調べてみては如何でしょう。マーガレットやタンポポの１つの花のように見えるものは花の集まりで、花びらのように見える物がそれぞれ花ですが、この花の根もとの部分の上側がのびると花のように見える物が開き、下側がのびると閉じます。花が開いたり閉じたりするのは、花びらのように見える花の上側と下側の伸びの違いによっています。ですから、開いたり閉じたりする花はまだ若くて花びらの生長が止まっていない花ということで、花が老いてきて、花びらの生長が止まってしまうと、花は開いたり閉じたりしなくなるのです。咲きっぱなしの花はそういう老いた花ではないかと思います。昼間開いて夜間閉じる花の中には環境の変化によらず、自発的に開閉しているものもあり、花の開閉についてはまだまだ謎が多いのです。