古賀様

質問にお答えします。
雄花だけをつける株を雄株といいます。したがって、結実することはありえません。しかし、両性花の他に雄花を付ける植物（雄性両全性同株）もいくつかあります。コバイケイソウ、シュロソウ、ツユクサ、ヤツデ、ウメ、ボケなど。花だけをみて、雄花が目につき、雄株なのに結実したと思ってしまうこともあるかもしれません。結実する場合は必ず雌花あるいは両性花がなければなりません。はっきりとした雄株に実がなったら、動物に例えれば、雄が子供を産むようなものです。雄株であるか雌株であるかは、植物体につく花が全部雄花なのか、雌花なのかで判断すればよいでしょう。雌花や両性花をつけても、かならずどんな場合も受粉→受精→胚発生→結実が起きるとは限りませんので、結実があるなしで、雄株、雌株を決めるのは正確ではありません。花以外に形態的に雄、雌を判断することはできないとおもいます。雄株が結実するとしたら、考えられることは、雄花には雄しべしかない場合の他に、雌しべが退化して機能していない場合があるので、もしかすると、例外的に機能的な雌しべを備えた花（両性花）ができてしまい、それがたまたま結実したということがあるのかもしれません。あくまでも想像です。
雌雄異株の植物をリストアップしたものについては、花のことについて書いた書物をしらべてみればあるかもしれません。残念ながら今の所私はしりませんが、もし、分かったら、お知らせしましょう。