質問者:
会社員
池田
登録番号1337
登録日:2007-07-11
仕事で来週ぐらいから1ヶ月間パンジーを使った試験を計画しています。パンジーは現時点で何とか枯れずにいますが、あと1ヶ月間成長しないまでも、枯れないでいてくれるか不安に思っています。通常、パンジーは1年生のため、夏場になると枯れるのが普通です。高温に弱いためと思っていますが、そうであれば温度が管理できるところで、適当に光があれば、枯れないで維持できるのでしょうか?そういう条件であれば複数年育てることができるのでしょうか?お教えいただければ幸いです。
パンジーの寿命
池田様
質問(登録番号1337)にお答えいたします。
一年草と多年草との違いを考えてみましょう。一年草は一生の間にどんどん花を咲かせ、種を作って次世代にそなえるため、植物体の温存や維持にエネルギーを割くよりは、生殖活動に多大のエネルギーを消費します。したがって、種子ができてしまえば、植物体の役割は終わり、死滅します。他方、多年草は種子も勿論つくるが、全力投球するのではなく、エネルギーの一部は植物体の一部に貯蔵栄養分として温存され、栄養成長の再開や継続に使われます。
どちらのタイプもそれぞれの植物(種)が進化の歴史の中で達成して来た生存と繁殖のためのストラテジーです。
ところで、パンジーは一年草ですから、沢山花を咲かせて一生を終えるタイプです。そこで、もし、普通より長く育てたいなら、なるべく花を咲かせないで、栄養成長を助けてやったらどうかと思います。実験的には花芽を摘んでしまうと、長く栄養成長が継続することが分かっています。パンジーについてはうまくいくかどうか分かりませんが、試してみてはいかがですか。勿論温度管理とか肥料とかの面倒は見ないといけないでしょうが。
この質問に関連した質問(登録番号0823, 登録番号0857)への回答をぜひごらん下さい。
質問(登録番号1337)にお答えいたします。
一年草と多年草との違いを考えてみましょう。一年草は一生の間にどんどん花を咲かせ、種を作って次世代にそなえるため、植物体の温存や維持にエネルギーを割くよりは、生殖活動に多大のエネルギーを消費します。したがって、種子ができてしまえば、植物体の役割は終わり、死滅します。他方、多年草は種子も勿論つくるが、全力投球するのではなく、エネルギーの一部は植物体の一部に貯蔵栄養分として温存され、栄養成長の再開や継続に使われます。
どちらのタイプもそれぞれの植物(種)が進化の歴史の中で達成して来た生存と繁殖のためのストラテジーです。
ところで、パンジーは一年草ですから、沢山花を咲かせて一生を終えるタイプです。そこで、もし、普通より長く育てたいなら、なるべく花を咲かせないで、栄養成長を助けてやったらどうかと思います。実験的には花芽を摘んでしまうと、長く栄養成長が継続することが分かっています。パンジーについてはうまくいくかどうか分かりませんが、試してみてはいかがですか。勿論温度管理とか肥料とかの面倒は見ないといけないでしょうが。
この質問に関連した質問(登録番号0823, 登録番号0857)への回答をぜひごらん下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2007-07-17
勝見 允行
回答日:2007-07-17