一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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4葉のクローバーの種類

質問者:   中学生   123
登録番号1350   登録日:2007-07-24
個人研究で「4葉のクローバーの発生条件」について調べています。
そこで2つ疑問に思ったことがあるので教えてください。
①4葉には全部の葉が同じ大きさのものと、1枚」だけ違う形状のものがありますが何故ですか?
②白詰草には斑紋のあるものとないものがありますが、同じ白詰草として見て良いですか?
123 さん

みんなの広場へのご質問有難うございました。担当の柴岡ともうします。四葉のクローバーについての質問はこれまでに何回か頂いており、頂いた質問と、そのの回答が質問コーナーに載っています。登録番号登録番号0624, 登録番号0761, 登録番号1225がそれで、中でも登録番号0624は123さんにも、とても参考になると思います。登録番号0624の回答と重複しますが、まずクローバーの葉は3枚がセットで1枚の葉です。3枚の中の1つづつを小葉と呼びます。
ですから四葉のクローバーの葉は4枚の小葉がセットになっているということになります。登録番号0624にも書いてありますが、3枚のセットのものが4枚のセットになる理由としては、踏まれたり、栄養が良すぎたりしたため、起きた設計ミスによる場合と、突然変異による場合とが考えられます。そのあたり一帯に四葉が多く見られる場合、突然変異による可能性が高いと考えられますが、多くの三つ葉の中にたまに四葉がある場合は設計ミスによる可能性が高いと思います。ご質問の四枚目の小葉の大きさについてですが、ミスの度合いとか、ミスの起きた時期とかの違いによるものと思います。例えば踏まれて四葉になる場合、これから3つの小葉を作ろうとしている頃に踏まれてミスが起きれば、4番目の小葉も他の小葉と同じ大きさの小葉になるだろうし、3つの小葉が出来かかった後で踏まれてミスが起きれば、四つ目は、他の3っつの小葉より小さいものになると思います。ただ、これは実験で確かめることが出来ないので、そう考えられるというだけのことです。二つ目の質問ですが、同じクローバーとして見て良いと思います。“斑入り”についてもみんなの広場に質問、回答が載っていますので、参考にして下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2007-07-30