一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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稲の養分はどこに蓄えられているのか

質問者:   小学生   まみ
登録番号1404   登録日:2007-08-26
稲の養分はどこに蓄えられているのですか?
まみ さん

イネは、種(タネ、種子とも呼ぶ)の部分に、“将来、発芽して次の世代を育て始めるのに必要な養分”を蓄えています。種は、ふつう、“胚(次の世代のもとになる子葉など)”と“胚乳”と呼ばれる二つの部分から出来ていますが、イネの場合には、胚乳がたくさんの養分を蓄えています。イネの胚乳は、私たちが“米”として食べる部分です(だから、人にとって、養分であると言うことになります)。

イネが育ってゆくための養分となるものは、水と土壌中の簡単な物質(専門的には、無機化合物と呼ばれる)、それに大気中の二酸化炭素です。イネの生育のためには、これ等の養分に加えて、太陽の光が必要不可欠であることは言うまでもありません。これらのものは、イネの中のどこかに蓄えられていると言うよりは、絶えず取り込まれていると言った方が正しいと思います。

以上、
(1)イネが発芽して、次の世代を育て始めるための養分、
(2)人が生きてゆくための養分、
(3)イネが育って、実をつけてゆくための養分、
について書きましたが、お分かりいただけたでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2007-08-27
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