質問者:
一般
山本英夫
登録番号1416
登録日:2007-09-02
前略紫色の葉の光合成
早速質問します。
植物は、一般に緑色の葉の葉緑素で光合成をすると言われています。
しかし、シソやカタバミ等は、アカシソやムラサキカタバミと呼ばれるのように
葉が紫色です。
これらは、光合成はできるのでしょうか?
また、緑色のものに比較し、優位性があるのでしょうか?
以上
山本英夫 様
本コーナーに質問をお寄せくださり有り難うございます。
アカシソやムラサキカタバミの紫色の葉にはアントシアニンと呼ばれる色素が多量に含まれています。しかし、これらの葉にも緑色の色素である葉緑素(クロロフィル)が多量に含まれており、植物の生育・生活に必要なエネルギーは光合成によって賄われています。アントシアニンが何のために存在するかについては今のところ良く分かりません。一つの可能性として、アントシアニンが光合成系などを強い光による傷害から守っていることが考えられます。シソには、変種としてアカジソとアオジソがありますが、アントシアニンの含量が高い方が、前述の理由から、良く育つとか、逆に、アントシアニンがあることで、クロロフィルの光吸収が制約を受けて、育ちが悪くなることが考えられるかも知れません。作物としての優位性は、例えば、梅を染める際の染色力など、生育とは別の要素によって決まります。
これで回答になったでしょうか。
本コーナーに質問をお寄せくださり有り難うございます。
アカシソやムラサキカタバミの紫色の葉にはアントシアニンと呼ばれる色素が多量に含まれています。しかし、これらの葉にも緑色の色素である葉緑素(クロロフィル)が多量に含まれており、植物の生育・生活に必要なエネルギーは光合成によって賄われています。アントシアニンが何のために存在するかについては今のところ良く分かりません。一つの可能性として、アントシアニンが光合成系などを強い光による傷害から守っていることが考えられます。シソには、変種としてアカジソとアオジソがありますが、アントシアニンの含量が高い方が、前述の理由から、良く育つとか、逆に、アントシアニンがあることで、クロロフィルの光吸収が制約を受けて、育ちが悪くなることが考えられるかも知れません。作物としての優位性は、例えば、梅を染める際の染色力など、生育とは別の要素によって決まります。
これで回答になったでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2007-09-06
佐藤 公行
回答日:2007-09-06