一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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オオマツヨイグサの突然変異について

質問者:   高校生   つか
登録番号1470   登録日:2007-11-15
はじめまして、高校で生物を選択している学生です。
授業で、倍数体・異数体の説明をされた時にもオオマツヨイグサの変種が例としてありました。
その説明をされたときに、なぜオオマツヨイグサなのかと先生に質問してみたところ、そういった変異でできた個体が多いからかという返事を貰いました。
また、以前授業で教わったド=フリースの突然変異説もオオマツヨイグサを使ってまとめたものだということでしたが、それは(もしもそういう特性があるのなら)オオマツヨイグサの変異個体の派生のしやすさと関係しているのかとも思いました。
そこで質問なのですが、オオマツヨイグサは他の植物に比べて変異個体が発生しやすい、あるいは変異個体が生存しやすいというような特性を持っているのでしょうか?
もしそのような特性があるのなら、どのような理由からなのかも
教えていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
つかーさん
下記質問への回答が大変遅れてしまってごめんなさい。首都大学東京の可知直毅先生に答えていただきました。
回答は次の通りです。

オオマツヨイグサでは、減数分裂の時に染色体がおたがいにくっついて一つの 輪のようになります。その際に染色体の交叉(乗り換え)や組換えがおこりや
すいため、様々な変異が生じやすいといわれています。なお、ド=フリースが
観察した様々な表現型の変異は、遺伝子(=DNA)そのものの変異が原因ではな く、染色体数の変異(倍数体や異数体)が原因と考えられています。

可知 直毅(首都大学東京)
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2007-12-17
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