質問者:
一般
みっちゃん
登録番号1474
登録日:2007-11-18
この夏、カナダに旅行中コントルタマツの松ぼっくりをみました。辺り一面見事なコントルタマツ、ベイマツ林が広がっていました。この松ぼっくりは湿度で開かず、山火事の高熱により松脂が溶け発芽するので、コントロールファイヤーが行われるとのことでした。 日本でも松くい虫などの害虫駆除や生態系維持活性などの観点から、野焼きではなくこのコントロールファイヤーを行っているのでしょうか。また、これに関して何かご存知でしたら何でも教えて下さい。一見森林破壊のようにもみえる逆転の発想に、深い興味を持ちましたのでお尋ねいたします。
日本でコントロールファイヤーをしている都道府県はありますか。
みっちゃん様
みんなの広場へのご質問ありがとうございました。頂いたご質問の回答を東京大学農学部の宝月岱造先生にお願いいたしましたところ、以下のような回答をお寄せ下さいました。宝月先生の話ですと、日本では森林更新や松枯れの後始末のために火を付けることはしていないこともあり、詳しい人は見当たらず、これ以上の情報は得られなかったそうです。
宝月先生のご回答
日本では、火を付けるといえば若草山が有名ですが、樹木の更新を目的に森林に火入れをしている所は無いようです。主要な日本のマツはアカマツとクロマツですが、どちらも火事が無くても更新します。また、マツ材線虫病で枯れたマツは、現在では、多くの場合、直ちに(線虫を運搬する昆虫が飛び立つ前に)玉切りにして一箇所に集め、ビニールをかぶせ薬剤燻蒸で幼虫を殺しています。枯れ木をそのまま燃やしたりしたら、四方八方から抗議の嵐が吹き荒れるでしょう。
宝月 岱造(東京大学農学部)
みんなの広場へのご質問ありがとうございました。頂いたご質問の回答を東京大学農学部の宝月岱造先生にお願いいたしましたところ、以下のような回答をお寄せ下さいました。宝月先生の話ですと、日本では森林更新や松枯れの後始末のために火を付けることはしていないこともあり、詳しい人は見当たらず、これ以上の情報は得られなかったそうです。
宝月先生のご回答
日本では、火を付けるといえば若草山が有名ですが、樹木の更新を目的に森林に火入れをしている所は無いようです。主要な日本のマツはアカマツとクロマツですが、どちらも火事が無くても更新します。また、マツ材線虫病で枯れたマツは、現在では、多くの場合、直ちに(線虫を運搬する昆虫が飛び立つ前に)玉切りにして一箇所に集め、ビニールをかぶせ薬剤燻蒸で幼虫を殺しています。枯れ木をそのまま燃やしたりしたら、四方八方から抗議の嵐が吹き荒れるでしょう。
宝月 岱造(東京大学農学部)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2007-12-07
柴岡 弘郎
回答日:2007-12-07