質問者:
その他
杉本 貢一
登録番号0151
登録日:2004-10-24
はじめまして、くだらない質問で申し訳ないのですが、ふと頭の浮かんだもので聞いてみました。みんなのひろば
プロトプラストとシンプラスト
植物の細胞はシンプラストで周りの細胞とERで直接つながっていると、教科書的には学んできたのですが
プロトプラストを作ったときにはどうなっているのでしょうか?
生物学や組織培養などの本を見てみたのですがそういったことについては触れられていませんでした。
物理的に切れて、脂質同士がくっつくことで元通りになるのでしょうか?
教えてください。
杉本 貢一さま
植物細胞からプロトプラストを作成するときは、高浸透圧溶液中で原形質分離をさせてから、あるいはそれと同時に酵素処理を行います。従って、プロトプラストになる前に原形質連絡は切れていることが普通です。原形質分離をさせるための溶液の組成(特にCaイオンの量)によっては、細胞壁と細胞膜の間がタンパク質などでつながっていることもありますが、それもプロトプラストの形成過程で切り離されると考えられます。実際に、切れた後の細胞膜の脂質同士がどのように融合していくのかは、私自身は良く知りません。電気パルスを用いて核酸やタンパク質などの高分子を細胞内に導入することができますが、その際に高電圧パルスで脂質膜に孔が開き、その後自動的に脂質同士が融合していくことが知られています。それと同様の過程が生じているのではないでしょうか。
植物細胞からプロトプラストを作成するときは、高浸透圧溶液中で原形質分離をさせてから、あるいはそれと同時に酵素処理を行います。従って、プロトプラストになる前に原形質連絡は切れていることが普通です。原形質分離をさせるための溶液の組成(特にCaイオンの量)によっては、細胞壁と細胞膜の間がタンパク質などでつながっていることもありますが、それもプロトプラストの形成過程で切り離されると考えられます。実際に、切れた後の細胞膜の脂質同士がどのように融合していくのかは、私自身は良く知りません。電気パルスを用いて核酸やタンパク質などの高分子を細胞内に導入することができますが、その際に高電圧パルスで脂質膜に孔が開き、その後自動的に脂質同士が融合していくことが知られています。それと同様の過程が生じているのではないでしょうか。
神戸大学
三村 徹郎
回答日:2008-07-10
三村 徹郎
回答日:2008-07-10