質問者:
その他
まるりん
登録番号1526
登録日:2008-01-23
こんにちは。お世話になります。みんなのひろば
朝顔の色の変化の速度について
昨年7月に「朝顔の色の変化」について質問させていただきました。
大変ご丁寧な回答をいただきまして、ありがとうございました。
子供と試行錯誤の後、質問した内容からはそれてしまったのですが、ご回答いただいた内容を参考に、同じ種類の朝顔に色々な溶液を吹き付けてみて、その色の変化を追うという実験をしました。(雨があたった部分の花びらの色が変化していることに子供が気づき、そのことにも興味を持ったので)おかげ様で、この実験は子供が喜んで取り組んでいました。
さて、早速今年の夏に向けて「また朝顔の実験をやりたい!」と言うので、質問させていただきます。
今年こそ、朝→昼→夕の変化(特に青系からピンク系への変化)について実験してみたいと言うのですが、PHによる変化はまだ難しいようなので、別な視点から取り組んでみたいと思います。
①色の変化の速度は早めたり、遅らせたりできますか?
②変化した色(ピンク・赤)を薄くしたり濃くしたりできますか?
③色の変化は毎日同じような時刻に起こるのでしょうか?昨年観察していたところ、気象条件・朝顔の種類によって違っていたように思います。
④色の変化の速度・又は色の濃さに影響を及ぼす条件がありましたら、教えてください。(気象条件・土の肥料・時期等)
大変お手数ですが、宜しくお願いいたします。
まるりん さん:
みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
昨年行った、いろいろな溶液を花に吹きかけた時の結果はどうだったのでしょうか? お子さんはどんな結果に興味(関心)をもたれたのでしょうか? そして次にどんな疑問をもたれたのでしょうか? 結果に新たな好奇心を持たれたのでしょうか?
自然に対する小学生の見方と大人の見方は同じとは限りませんので、まずお子さんが観察結果をどう感じ取ったかを受け止めてあげることが必要です。自然をじっくりと観察して次に「何を知りたいのか」「何を試したいのか」「何を観察したいのか」あるいは「何を不思議なことと思ったのか」を考えだすようにしてあげてください。
今回のご質問はアサガオの花がどんな風に咲いて、どんな変化を経て萎れるのかをしっかりと観察されていないとわいてこない疑問ですね。お天気のよい日、曇った日、気温の高い日、低い日にアサガオはどんな具合に咲き、色を変え、いつ頃萎れるかなどを観察されているとご質問1,3の答えは得られるはずです。ちょっと根気が必要ですが小学2年生の自由研究になりますね。質問2、4のお答えはたいへん困難です。色の濃淡は色素の濃度の違いによります。細胞の色素の濃度は色素が合成される量によるもので、それは遺伝子の働き方で決められています。同じ遺伝子が働いても強く働けば濃く、弱く働けば薄く、まったく働かなければ無色(白)になりますので、人為的に環境を変化させて色の濃淡(遺伝子の働き方)を操作することは困難なことです。ただ、アントシアニン系の色素は鉄、マグネシウム、アルミニウムなどの金属と一緒になって色調を変えますので、土壌にこれらの金属が不足していればきちんとした色は出ません。青いアジサイにアルミニウムが必要なことがよく知られています。なお、アサガオの花の色や咲き方、萎れ方などに関する質問は少なからずこの質問コーナーに寄せられています。みんなの広場の質問コーナーで「アサガオ」「花の色」をキーワードとして出てくる解説や「植物科学のトピックス」の中の(7)市民講座で吉田久美先生が花色の解説をされていますのでご参考にしてください。
みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
昨年行った、いろいろな溶液を花に吹きかけた時の結果はどうだったのでしょうか? お子さんはどんな結果に興味(関心)をもたれたのでしょうか? そして次にどんな疑問をもたれたのでしょうか? 結果に新たな好奇心を持たれたのでしょうか?
自然に対する小学生の見方と大人の見方は同じとは限りませんので、まずお子さんが観察結果をどう感じ取ったかを受け止めてあげることが必要です。自然をじっくりと観察して次に「何を知りたいのか」「何を試したいのか」「何を観察したいのか」あるいは「何を不思議なことと思ったのか」を考えだすようにしてあげてください。
今回のご質問はアサガオの花がどんな風に咲いて、どんな変化を経て萎れるのかをしっかりと観察されていないとわいてこない疑問ですね。お天気のよい日、曇った日、気温の高い日、低い日にアサガオはどんな具合に咲き、色を変え、いつ頃萎れるかなどを観察されているとご質問1,3の答えは得られるはずです。ちょっと根気が必要ですが小学2年生の自由研究になりますね。質問2、4のお答えはたいへん困難です。色の濃淡は色素の濃度の違いによります。細胞の色素の濃度は色素が合成される量によるもので、それは遺伝子の働き方で決められています。同じ遺伝子が働いても強く働けば濃く、弱く働けば薄く、まったく働かなければ無色(白)になりますので、人為的に環境を変化させて色の濃淡(遺伝子の働き方)を操作することは困難なことです。ただ、アントシアニン系の色素は鉄、マグネシウム、アルミニウムなどの金属と一緒になって色調を変えますので、土壌にこれらの金属が不足していればきちんとした色は出ません。青いアジサイにアルミニウムが必要なことがよく知られています。なお、アサガオの花の色や咲き方、萎れ方などに関する質問は少なからずこの質問コーナーに寄せられています。みんなの広場の質問コーナーで「アサガオ」「花の色」をキーワードとして出てくる解説や「植物科学のトピックス」の中の(7)市民講座で吉田久美先生が花色の解説をされていますのでご参考にしてください。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2008-01-31
今関 英雅
回答日:2008-01-31