一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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木に巻き付かないで直接高い枝に取り付くカズラについて

質問者:   一般   nakaumi
登録番号1586   登録日:2008-04-18
私はよく野山を歩くのですが、その際、目にする高い枝に直接取り付いているカズラについてお伺いします。
普通カズラは木に巻き付き高いところまで伸びますが、時々周辺に木や枝が無く、直接高い枝に取り付いているカズラを見かけます。この様なカズラはカズラの根元から取り付いている高い枝までの間はピンと張ったロープの様になっており、以前何かに巻き付いていた様な形跡は有りません。この様なカズラはどのようにして高い枝に取り付くのでしょうか。
上記の説明で分からない場合は、写真を取っていますのでe-mailアドレス
を教えていただければお送りすることも出来ます。
nakaumiさま

みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。担当の柴岡と申します。頂いたご質問の中にあるカズラという名前(和名)の植物は存在しませんので、正しい回答になっていないかも知れませんが、ご質問を読んでいてテイカカズラが頭に浮びましたので、テイカカズラを念頭に回答をしてみます。キヅタ、ノウゼンカズラ、テイカカズラなどのよじ登り植物は土の中に普通の根を持つ以外に、着生根というものを持っています。着生根は茎に生じる不定根(茎や葉、葉柄からでてくる根を不定根といいます)の一種で、接触刺激により形成されます。この着生根の先端が岩や壁の表面や木の幹に密着して植物体を保持します。着生根は太らずやがては枯れてしまいますので、後から見るとnakaumiさんが見たように根元から枝まで何も使わずに登ったような姿になってしまうのです。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-04-30
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