質問者:
             
            その他
             
            島尻
            
            登録番号0159
             
            登録日:2004-11-11
        
        根の滲出物は、アミノ酸や糖などがあると思いますが、成分を多い順にならべるとどのような順位になりますか。初めて質問します
教えてください。
        島尻さま
確かに根からはいろいろな物質が滲出して(分泌されて)います。通常、根の先端付近はムシゲル(mucigel)と呼ばれる分泌物質があります。これは根からの分泌物質の複合体です。正確に言うと、ムシゲル中には土壌から移行してきた微生物なども含まれていますから、根由来の物質だけについてはmucilagesと呼ぶこともあります。いずれにしても、ムシゲル(あるいはmucilages)中の成分の多い順が、滲出の多い順ということになります。まだはっきりしない点はありますが、ムシゲル中で一番多い成分は、水で、次いで多糖類(でんぷんが部分分解されたようなもの、オリゴ糖など)です。そのほかの微量成分としてアミノ酸、有機酸、植物ホルモン、成長調節物質などがありますが、これら微量成分については、多い順番がどうであるかは確定していません。特定の環境では、特別な物質が根から多量に放出されることが知られています。土壌中で植物栄養としての鉄が不足すると、イネ科植物では「ムギネ酸」という特殊な有機酸を大量に分泌します。土壌のアルミニウムが過剰の場合に有機酸(植物種によって、リンゴ酸だったり、クエン酸だったりします)が分泌される例も知られています。
        
                                                                                
                
確かに根からはいろいろな物質が滲出して(分泌されて)います。通常、根の先端付近はムシゲル(mucigel)と呼ばれる分泌物質があります。これは根からの分泌物質の複合体です。正確に言うと、ムシゲル中には土壌から移行してきた微生物なども含まれていますから、根由来の物質だけについてはmucilagesと呼ぶこともあります。いずれにしても、ムシゲル(あるいはmucilages)中の成分の多い順が、滲出の多い順ということになります。まだはっきりしない点はありますが、ムシゲル中で一番多い成分は、水で、次いで多糖類(でんぷんが部分分解されたようなもの、オリゴ糖など)です。そのほかの微量成分としてアミノ酸、有機酸、植物ホルモン、成長調節物質などがありますが、これら微量成分については、多い順番がどうであるかは確定していません。特定の環境では、特別な物質が根から多量に放出されることが知られています。土壌中で植物栄養としての鉄が不足すると、イネ科植物では「ムギネ酸」という特殊な有機酸を大量に分泌します。土壌のアルミニウムが過剰の場合に有機酸(植物種によって、リンゴ酸だったり、クエン酸だったりします)が分泌される例も知られています。
                            岡山大学
                
且原 真木
回答日:2008-07-10
    且原 真木
回答日:2008-07-10
