一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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葉の一部が風船のようになっているのはなぜ

質問者:   一般   二丁目小町
登録番号1626   登録日:2008-05-24
近所にある木ですが、
葉がところどころ膨らんで風船のようになっています。
気持ち悪い感じがしています。
これは、虫に侵されているのでしょうか。
葉が変化して何かになっているのでしょうか。
もし虫や病気だったら、触らないほうがいいのでしょうか。
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/82/0000073582/95/imgf04008ebzik5zj.jpeg
二丁目小町さま

みんなのひろばへご質問をお寄せ下さりありがとうございました。担当の柴岡と申します。ご質問の内容から風船のようなものは“虫えい”または“むしこぶ”と呼ばれているものと思います。“むしこぶ”と云う名前が示しているようにアブラムシとかハチとかセンチュウなどの寄生により、植物の細胞の増殖が異常に促された結果出来たものです。“むしこぶ”の組織は正常な組織に比べタンニンの含量が高いので、“むしこぶ”はタンニンをとるための材料として使われています。タンニンの材料としてはヌルデにミミフシシロアブラムシが寄生してできる“みみふし”と呼ばれる“むしこぶ”が有名です。“みみふし”は五倍子とも呼ばれ古くから利用されているそうです。“むしこぶ”はこれまでにも、このひろばで扱っています。登録番号0092, 登録番号1097 など参考になると思います。登録番号1097 のなかで、ご担当の東京大学名誉教授の庄野邦彦先生が薦めておられますが、風船のようなものを割って、中を見たらどうでしょう。触ったり割ったりしても大丈夫です。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-05-28
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