一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

植物ホルモンについて

質問者:   教員   こぼ
登録番号1675   登録日:2008-06-29
植物ホルモンについて授業する際、各ホルモンの作用は多岐に渡っており、また複数のホルモンが関与する機構も多いので、この分野の生徒の負担は大きいと感じています。各ホルモンの本質、例えばオーキシンだったら植物体をこういう方向にもっていくんだ、というような話ができればより各ホルモンが見やすくなるのではないかと思うのですが、各ホルモン(オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシシン酸、エチレン)ついてそのようにまとめることは可能なのでしょうか?
こぼ様

“みんなのひろば”へのご質問ありがとうございました。担当の柴岡と申します。おっしゃる通り、「各ホルモンの作用は多岐に亘っており、また複数のホルモンが関与する機構も多い」ことが明らかにされています。現役時代、一応植物ホルモン畑を歩いてきた私も、最近の研究成果を拝見して、「植物ホルモンがこんな現象にも働いていたのか。」と驚かされることが多いのです。私の考えでは、色々なホルモンが複雑に関係しあって植物の成長・分化を制御しているのだということを感じて貰えたら、それで良いのではないかと思います。各ホルモンの代表的は働きだけを教えるのは、植物ホルモンを理解する上で、かえってマイナスだと思います。それでもなお、植物ホルモンを簡略に纏めたものをと仰るのでしたら、本質問コーナに寄せられた質問をもとに編集した本があり、その中に植物ホルモンの解説がありますので(「これでナットク!植物の謎」講談社ブルーバックス 日本植物生理学会編 2007)、参考にして下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-07-02
植物 Q&A 検索
Facebook注目度ランキング
チェックリスト
前に見たQ&A
入会案内