一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

尿糖試験紙を使った実験について

質問者:   教員   もも
登録番号1686   登録日:2008-07-08
 でんぷんと水、酵母(イースト)を入れ、尿糖試験紙で反応を調べたところ、糖(グルコース)の反応がありました。酵母はグルコースからアルコールをつくる、と言われますが、でんぷんからグルコースへの分解も行っているのでしょうか。酵母には多くの酵素が含まれていると思いますので、グルコースへの分解もあり得るとは思うのですが、確信がありません。よろしくお願いします。
もも 様

ご質問をありがとうございました。
一般に、醸造に使われる酵母のデンプン分解の酵素活性は非常に低いことが知られています。しかし、科学は“事実(より確かなこと)”ですので、(1)この呈色反応が、実験された条件下でグルコースのみを検出しているのか、(2)生物試料としてどんな酵母が使われているのか、(3)“グルコースへの転換の強さ”が、どの程度のものであるのか(例えば、グルコースからアルコールへの変換の強さに較べて)、などを確認してみて下さい。
以上、一般的な回答になりました。更に詳しくお知りになりたい場合には改めて質問をお寄せ下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2008-07-09
植物 Q&A 検索
Facebook注目度ランキング
チェックリスト
前に見たQ&A
入会案内