一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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赤シソの葉の葉緑体と色について

質問者:   中学生   松井
登録番号1709   登録日:2008-07-25
私は学校の授業で葉緑体のことを初めて知ってから、友達と赤シソの葉について興味をもち、調べていましたが、赤シソの葉に葉緑体はあるのに、なぜ葉の色は赤いのでしょうか?
葉緑体は「緑色」というイメージがあったので、不思議に思いました。
理由を教えてください。お願いします。
松井 さん

本コーナーに質問をありがとうございました。
アカジソの葉の細胞には葉緑体が含まれ、葉緑体の中には葉緑素(クロロフィルとも呼ばれる)と呼ばれる色素が含まれていて、光合成の反応において中心的な役割を担っています。言うまでもなく、クロロフィルの色は緑色で、貴方のイメージは間違いではありません。
ところで、アカジソにはクロロフィルに加えて別の色素が含まれおり、その色素の色が目立っております。その色素は“アントシアニン”と呼ばれ、赤色をしております。アントシアニンは光合成の機能には関係しませんが、紅葉や若芽でアントシアニンが目立つことは良くご存知のことと思います。

以上が私の回答ですが、(1)何のためにアントシアニンが含まれているのか、(2)アントシアニンは細胞のどの部分に含まれているのか、(3)他に、アントシアニンを多く含む植物はあるかなどについて調べてみるのも面白いのではないでしょうか。

なお、この質問コーナーにはアントシアニンに関する多くの質問・回答がありますので、そちらの方もご参考にして下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2008-08-07
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