一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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鬼百合の茎の形

質問者:   自営業   里山ぐらし
登録番号1719   登録日:2008-07-30
自宅の庭に鬼百合が20株ほど生えているのですが、その内の1株が80cm程の高さから茎の断面が楕円になり始め、先端までの80cm位にかけては、幅5cm位のほぼ薄い板の様になっている事に気づきました。
板状の部分にも、まんべんなくつぼみが生えています。このような現象は、時々発生するものなのでしょうか。よろしくお願いします。
里山ぐらし様

“みんなのひろば”へのご質問ありがとうございました。担当の柴岡と申します。
ご覧になられた現象は“帯化(たいか)”と呼ばれている現象です。茎の先端を茎頂と呼び、ここでの細胞分裂によって、茎や葉が作られています。茎頂は、昔“生長点”と呼ばれていたように、茎の先端の狭い部分に限られていますが、帯化した植物ではこの茎頂が線状に広がっています。帯化はいろいろな植物で起きますが、ご覧になられたオニユリは帯化の起る頻度が高いようです。遺伝子の変異による場合、虫などによる茎頂の損傷による場合など、原因はいろいろあるようで、植物ホルモン処理により人工的に作ることも出来るそうです。ケイトウは帯化が固定化された園芸品種です。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-08-07
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