一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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光合成速度の実験について

質問者:   高校生   キコ
登録番号1720   登録日:2008-07-31
夏休みなので「やさしい農業実験」という本を見ながらみかけの光合成の速さを測定して見ました。手順は①0.2モルホウ酸溶液9ml+0.05モルホウ砂溶液1mlにフェノールレッドを少量入れてふたをして試験管Aを作る②0.2モルホウ酸溶液8ml+0.05モルホウ砂溶液2mlにフェノールレッドを少量入れてふたをして試験管Bを作る③0.1ミリモル炭酸水素ナトリウム溶液10mlにフェノールレッドを少量入れる。ふたに穴をあけて葉をはさみ、葉が試験管の中に入るようにしてふたをして試験管Cを作る。しばらくして試験管Cの色調が試験管Aの色調と同じになったらストップウォッチを押す。さらに色調が変わり試験管Bと同じになったらストップウォッチを止めて時間を読む。光合成の速さを求めるには二酸化炭素mg÷葉面積÷時間だと書いてありました。また色調AからBになるまでの二酸化炭素の吸収量は0.0034mgに相当するともかかれてありました。日々草を使って実験したところ、葉面積はちょうど4平方センチメートル、要した時間は184分(3.07時間)でした。計算すると0.25となります。質問ですが、これはどういう意味の数字で、単位はありますか?わかりやすく教えてください。また日々草で行ったこの数字は適当なものでしょうか?不安なので教えてください。
キコ さん

ご質問をありがとうございました。
何事につけ、分からなくなったら基本(立脚点)に帰ることが大切です。
光合成は、一般に、次の式で表されます。

6CO2 + 6H2O + 光のエネルギー → 6O2 + (C6H12O6 =有機化合物)

貴方の実験で行われている測定を、上の式の視点で突き詰めて考えて見て下さい。しかも、定量的に、反応物の量比の問題として考えて見て下さい。
なお、光合成の速度は、一定の葉面積当たり、一定の時間当たりで比較することが多いです。

分からないことがあるようでしたら、改めてご質問下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2008-08-08
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