一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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スイカと夕顔の接ぎ木について

質問者:   小学生   野末 惟
登録番号1734   登録日:2008-08-09
スイカの苗作りについて、教えて下さい。
夏休みの自由研究でスイカの苗を作ろうとしましたが、穂木は枯れ、台木の夕顔の茎が伸びてきてしまいました。
接ぎ木は、本を参考にして行い、接ぎ木後、10日程は、穂木も元気でした。「今年は成功したぞ!」(去年も挑戦しました)と少し安心して、しっかり観察していなかったのがいけないのですが、14日目頃に、伸びているのは、夕顔の茎だと気づきました。
接ぎ木の失敗の原因はどこにあるのか、わからなくて困っています。
一度摘んだはずの台木の芽が伸びてしまっている場合、何が原因の場合が多いですか?
教えて下さい。
野末 惟さん

“みんなのひろば”へのご質問ありがとうございました。日本植物生理学会という学会は、接ぎ木などの技術について、あまり詳しくないので、ちゃんとした答ができるかどうか、分からないのですが、質問の中身を読んで、これが失敗の原因かなと思うことがあるので、それに付いて書いて見ます。多分、スイカもユウガオも子葉(ふたば)の時期のものを使っているのだと思います。この時期のユウガオで、子葉の腋芽(ふたばの付け根にある芽)をちゃんと取り除いてあれば、あとからユウガオの芽が伸びて来ることはありません。芽についている葉だけが取り除かれ、芽は取り除かれずに残っていたのではないかと思います。接ぎ穂のスイカが枯れたのは、台木のユウガオの芽が伸びたためと思います。腋芽をしっかり取り除いて再挑戦してみて下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-08-12