一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ひまわりの種のとりまき

質問者:   公務員   ゆきちゃん
登録番号1740   登録日:2008-08-14
休耕田に5月にひまわりをまくと8月に種ができました。
これをもういちど9月上旬にまいて10月下旬から11月に咲かせて2度楽しみたいのですが可能なのでしょうか。
ひまわりの種子の休眠や休眠打破方法について教えてください。
(ネットで検索したけどこの件の記載はまったくなかったです)
ゆきちゃん さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
ご質問は園芸上の個別的な内容で、当コーナーではあまり得意な分野ではありません。
ヒマワリにはたくさんの日周性のちがいのある品種が育種されており、いくつかの県試験場などでの調査があるようです。この問題で少しばかり調べましたら和歌山県農業試験場の報告がありました。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/gaiyou/003/news/24-1.pdf
ご質問の主旨に合致する研究をされているようですので、お調べになったらと思います。

また、種子休眠についてもヒマワリそのものについての研究は多くありません。ヒマワリの種皮(特に黒皮)の中に発芽阻害物質があり、種皮を除けば発芽することが知られています。また、使用する品種の種子休眠が深い場合は「とりまき」は困難で、事前処理が必要かと思います。種子の休眠を破る共通の方法はなく、一般に種子の乾燥保存、低温処理、刺激処理、ホルモン処理などを試みてそれぞれ最適の条件を出しているのが現状です。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2008-08-25
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