一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

オクラの長期保存方法

質問者:   中学生   藤田竜
登録番号1741   登録日:2008-08-16
自由研究で、オクラの実を切り取り論文と一緒に提出したいのですが何かいい方法はあるでしょうか?
文化ホールなどで展示期間が2ヶ月ほどあります。
市販の乾燥剤など入れても、カビが生えたりしぼんだりしてしまいます。
なるべく実物に近い状態で提出したいのですが具体的な保存方法(薬品名など)ありましたら、くわしく教えてください。
オクラの実をカッターで切り中の種も見せたい場合は、皮と種が現状を維持できる方法も教えてください。
藤田竜さま

「みんなのひろば」へのご質問有難うございました。折角、ご質問を頂いたのですが、論文には写真を添付するのが一番だと思います。野菜の店頭での寿命を伸ばすため、遺伝子導入法などを含めていろいろな方法が検討されていますが、一般に利用できる方法としては、冷蔵庫で保存する方法くらいしか思い当たりません。ちょっと手間がかかりますが、やって見ようと云うのでしたら、炭酸ガス法がありあます。植物の老化は植物ホルモンのエチレンにより促されます。炭酸ガスはエチレンの働きを抑えますので、容器(ポリ袋でも)にオクラを入れ、容器中に息を吹き込むのです。呼気には空気中よりも高濃度に炭酸ガスが含まれているので、吸ったり吐いたりを繰り返すと、容器の中の炭酸ガス濃度は上昇し、オクラの老化は遅らされます。ただ、どのくらい遅らすことができるのかは、やってみないと分かりません。やる気があったら、試してみて下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2008-08-25
植物 Q&A 検索
Facebook注目度ランキング
チェックリスト
前に見たQ&A
入会案内