一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ウラボシ科の一つ葉背面に均一にできた胞子状の正体は何でしょうか。

質問者:   一般   takashik
登録番号1817   登録日:2008-10-21
育てて40年余になりますが、葉の裏に茶色で均一な粒状の物が、びっしりと出来ます。産卵か、または胞子かとも思うのですが、いづれにしても気持ちが悪いので見つけると切り取っています。そしてしばらくすると又見つけます。気になりますので教えてください。
takashik さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

ウラボシ科はシダ植物の1つの科ですが、葉の裏面に円形状の胞子嚢の塊(胞子嚢群)が整然と並んで多数つくことが特徴の1つにあげられています。ご指摘の「気持ちが悪い」ものは胞子嚢群そのものです。胞子嚢群の形を星に例えてウラボシ(裏星)と呼んだといわれています。胞子嚢は短い柄をもった袋で、その袋の中に胞子がたくさん出来ます。この胞子嚢がたくさん集まってマウンド状の塊となっているものです。胞子はシダ植物繁殖の重要な手段ですし、きれいに並んだ胞子嚢群も鑑賞の対象ではないでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2008-10-22
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