質問者:
一般
やまたろう
登録番号1859
登録日:2008-11-28
まったく化学がわからない者です。みんなのひろば
アルカロイドが含まれているお茶は、
アルカロイドが含まれている植物はお茶など飲食しないでください、とある、植物関連の通信教育のテキストに書いてありました。
しかし、アルカロイドが含まれている植物でも、いくつかは、とある大手企業では有機として認められたもの、として、販売しています。
そこでわからないのは、アルカロイドといっても、飲食しないほうがよいもの(ドイツすずらんやトリカブトなど)と、飲食できるアルカロイドというものがあるのでしょうか?
たとえば、本には、タンニンを含むアルカロイド、苦味アルカロイド、スタキドリンを含むアルカロイド、揮発性アルカロイド、パッシフロリンなどのアルカロイド、トリゴネリンとアベニンを含むアルカロイドなどあります。
それと、大変大きな疑問は、ゴボウや、カレーに入れるスパイスのフェヌグリークにも、アルカロイドが入っている、と本にはあります。
しかし、これらはふだん、食しているもの、ですよね。
それで、アルカロイドにも飲食できるものがあるのか、お聞きしたいと思いました。
また、上記の・・・を含むの化学的な専門用語の意味もまったくわからない人間ですので、具体的に、「・・・・を含む」とあるのは食してもよい、「xxxを含む」とあるのは、食してはいけない、などと明記してくだされば、そのまま参考にしたいと思います。
よろしくお願い致します。
やまたろう さま
窒素を含む二次代謝産物であるアルカロイドとよばれる化合物は現在までに数千種類が植物から見つけられ、その化学構造はそれぞれ大きく異なるとともに、そのヒトに対する生理作用も、それぞれのアルカロイドの分子種によって大きく異なっています。毒作用、麻酔作用を示すアルカロイド、“くすり”になるアルカロイド、少量ならばヒトに特に害作用がないカフェインなど、それぞれのアルカロイドによって、ヒトに対する作用は様々です。ご質問の個々のアルカロイドの作用については、手元の本では調べられませんでしたが、現在、中毒、麻酔作用を示すアルカロイド、“くすり”などに使われているアルカロイドは、厳重に食品に使用することが固く禁じられていますので、現在、食品に入っているアルカロイドはヒトにとって特に害がないと考えてよいと思われます。アルカロイドの総称名でよばれる化合物は、その化合物ごとにヒトに対する作用が全く違うと考えてください。
なぜ、植物がヒトにいろんな作用を示す、多種類のアルカロイドを合成しているかについては研究が始められたばかりですが、現在、植物が他の生物、昆虫、病原菌などから自分の体を守るためであると考えられています。
窒素を含む二次代謝産物であるアルカロイドとよばれる化合物は現在までに数千種類が植物から見つけられ、その化学構造はそれぞれ大きく異なるとともに、そのヒトに対する生理作用も、それぞれのアルカロイドの分子種によって大きく異なっています。毒作用、麻酔作用を示すアルカロイド、“くすり”になるアルカロイド、少量ならばヒトに特に害作用がないカフェインなど、それぞれのアルカロイドによって、ヒトに対する作用は様々です。ご質問の個々のアルカロイドの作用については、手元の本では調べられませんでしたが、現在、中毒、麻酔作用を示すアルカロイド、“くすり”などに使われているアルカロイドは、厳重に食品に使用することが固く禁じられていますので、現在、食品に入っているアルカロイドはヒトにとって特に害がないと考えてよいと思われます。アルカロイドの総称名でよばれる化合物は、その化合物ごとにヒトに対する作用が全く違うと考えてください。
なぜ、植物がヒトにいろんな作用を示す、多種類のアルカロイドを合成しているかについては研究が始められたばかりですが、現在、植物が他の生物、昆虫、病原菌などから自分の体を守るためであると考えられています。
JSPPサイエンスアドバイザー
浅田 浩二
回答日:2009-05-07
浅田 浩二
回答日:2009-05-07