一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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紫外線の件

質問者:   一般   身土不二
登録番号1868   登録日:2008-12-03
「これでナットク!植物の謎」のQ5の回答に「植物は、紫外線が当たるといろいろな化学物質をつくるようになります」とありますが、つくられる各々の化学物質は何の為に作られるのでしょうか。
身土不二 様

「これでナットク!植物の謎」をご購読下さりありがとうございます。
紫外線が当たるとフラボノイド、シナピン酸、サリチル酸、クロロゲン酸などの化合物の合成が誘導される場合があることがしばしば報告されています。これらの化合物が紫外線フィルターまたは抗酸化剤として機能すること、また、その合成を抑制した植物体が紫外線障害を受けやすいことも知られているようです。ただし、植物による違いもありますので、“各々の化学物質は何の為に作られるか”との問いに一般的にお答えするのはまだ容易ではありません。
本のQ&A(Q5)に書かれている梅干の場合、収穫後の果実の日干しによる変化ですので、植物にとって“何の為”と考えたら良いのでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤公行
回答日:2008-12-12