一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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草本類の出現

質問者:   会社員   ぱしり
登録番号1925   登録日:2009-02-24
いつも的確で解りやすいご回答ありがとうございます。
植物について知識が増えていくに従い、次から次へと疑問が湧いてしまいます。その中で、「同じ科の中で草本の形をとるもの、木本の形をとるもの」があります。たとえば「マメ科」の中でハリエンジュと栽培用の豆といった感じです。他の科にも同様に存在すると思いますが、そこで疑問なのですが、
最初に木本の科としての種類があって、そこから各種ごとに草本、木本に分かれていったのか(一種の収斂進化みたいに)、裸子植物から被子植物に進化する際、ある一種類の植物が被子という形態を手に入れ、その植物が分化し、多様な種が生まれた時に、もう既に草本という形が出来上がっていたために、現在多くの科で草本、木本の形をとっているのか、その過程がわかりません。
詳しく知りたいと思います。是非教えてください。
ぱしり さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

「草本類の出現」についてのご質問に対しては、登録番号1826、登録番号1710、それに登録番号1919の回答をご覧になればほぼお判りになると思います。植物の場合「光を求める」ことが生存に絶対の要件となります。進化は遺伝子の変異、生理、形態の変異の蓄積として捉えられますが、その生理、形態がその時期の自然環境のもと、既存の植物群の間で如何に光を効率よく得られるかによって選択されてきたものです。これらをお読みになってなおご質問があればご遠慮なく質問コーナーへお尋ねください。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2009-02-27