一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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花には何故こんなにいろんな色があるのか

質問者:   小学生   tai
登録番号1962   登録日:2009-04-27
花の好きな小学1年生に、花には何故色々な色があるか質問されました、小1程度ではどのように説明すればよいでしょうか?
Tai さん

葉の色はどんな植物でもほぼ一様に緑色であるのに対し、花の色は実にいろいろ(多様)ですね。何故かと聞かれると答えることは簡単ではありませんが、一般的に言って、花は実をつくるのに必要な受粉(雄しべの花粉が雌しべにつくこと)を助けてくれる動物(昆虫など)の眼にとまりやすいように、目立つ色になっているものと考えられています。花の色が多様であるのは、受粉を助けてくれる動物が多様であることに合わせていることによるものと考えられます。花の形や匂いなどについても同じことが言えます。もっとも、動物によって感じる光に違いがありますので、花の色は動物によって違って見えているはずです。
この質問コーナーには関連する質問が多くありますので、そちらの方もご参考にして下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2009-04-30