一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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多細胞生物と単細胞生物

質問者:   中学生   いーよー
登録番号2017   登録日:2009-07-13
期末考査のやり直しをしていて疑問に思ったのですが…

なぜアメーバやゾウリムシは単細胞生物なのに、同じ動物プランクトンの
ミジンコは多細胞生物なのでしょうか?
いーよー さん:

期末考査のやり直しを行って、新たな疑問をもたれたことに感服します。
さて、いーよーさんは、プランクトンはすべて単細胞生物だと思っていたのではないですか?プランクトンは「浮遊生物」の意味で水中に浮遊している小型の生物のことですので単細胞生物もあれば多細胞生物もあります。ミジンコは立派な甲殻類で、目、触角、口などのいろいろな器官をもちたくさんの細胞からできている小型の多細胞生物だと言うことです。小型で、自力で動くことはできても水の流れに逆らう程ではないので浮遊する生物、プランクトンとされています。幼魚などの餌として自然界の食物連鎖の底辺にある生物だということはご存じのとおりです。一方、ゾウリムシにも繊毛や細胞内に小器官が分化していますが1つの細胞だけからできているので単細胞生物です。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2009-07-16