一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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きゅうりがかぼちやのようになっていく

質問者:   高校生   kiki
登録番号2064   登録日:2009-09-02
家には今年買った胡瓜が1株あり、その胡瓜にはつるが1本長く伸びている。花もたくさん咲き、何本か胡瓜もなった。
しかしある時から、同じ株、同じつるから丸く太った実がなり始めた。これから長く細くなるだろうとほっといたらどんどん丸く太っていき、今では形はかぼちゃ、色は薄い黄緑色、表面は胡瓜と同様とげ(毛?)がある。どう見ても胡瓜には見えない。しかし、ついこの間まで普通の胡瓜がなっていた。もうひとつ無いかと探してみると、まだ小さいがやはり同じ様なものがなっている。こっちの方はスイカの様に縦じまが・・・。知り合いに写真を見せてみたが、誰も見たことが無いという。
更におかしな事に、花が異様に大きい。かぼちゃの花の様で、花粉があるものと無いものの花が混在しているようだ。

なぜこんな事が起きたのでしょうか?
突然変異でしょうか?
またこの変な胡瓜は食べれるのでしょうか。よろしく願いします。
Kiki さま

みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。
私はこのような質問に強くないので、いろいろと勉強しました。

まずキユウリは屑果というか不整形果が出来る頻度が高く、それはキユウリの勢いが低下すると現れるということを勉強しました。屑果がどんなものかを調べましたら、形は悪いけれど、キユウリであることには違いないものでした。ですから kikiさんのキユウリに成ったカボチャのような果実とは違います。そこで勉強を続けた結果、病気にかからなくするために、キユウリの苗は、カボチャを台木に接いだものが使われていることを知りました。接ぎ木をした植物では、頻度は高くないのですが、接ぎ穂と台木の両方の性質を持ったものが現れる事が知られており、キメラと呼ばれています。私の想像では、kiki さんが買ってこられた、キユウリの苗もカボチャを台木にしたもので、台木のカボチャの性質が現れたのではないでしょうか。キメラについては質問コーナーの登録番号0465 を参考にして下さい。
JSPPサイエンス・アドバイザー柴岡弘郎
柴岡 弘郎
回答日:2009-09-09
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