一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

発芽と水分の関係について

質問者:   その他   松村有希子
登録番号0209   登録日:2005-02-03
種子の発芽率が低下する原因にはどのような要因があげられますか?

土壌中の水分がどれくらいの量(割合)だと植物の種は発芽しなくなるのですか?
松村 有希子さま

 「種類によって異なる」というのが、一番科学的な回答になってしまいます。
 例えば、レタス種子は少々水没していても発芽しますが、アベナでは胚が水に接すると発芽しません。また、種子の外皮(種皮とは限らない)に発芽抑制物質が入っている場合(ホウレンソウがたぶんこれに相当)は、数回の水洗いを経ないと発芽しません。温度も発芽を制御する要因ですが、種類によって低温で発芽率が上がる場合や、逆に下がる場合もあります。

 以下の教科書をお読みいただくと、もう少し詳しいことが書かれています。参考にして下さい。
 Bewley, J.D. & Blacl, M. "Physiology and Biochemistry of Seeds" in relation to germination Vol. 2. Springer-Verlag, 1982
東京理科大学
 井上 康則
回答日:2009-07-03
植物 Q&A 検索
Facebook注目度ランキング
チェックリスト
前に見たQ&A
入会案内