質問者:
一般
EMU
登録番号2113
登録日:2009-11-16
某植物園・温室で、ガイドのボランティアをしています。みんなのひろば
どんな説明の仕方があるのでしょうか。
名前や生育場所の特徴などをお話しするのですが、以前、就学前と思しき男の子から、熱帯花木の「ペトレア・ウォルビリス」サンドペーパーバイン、という木の葉について、次のような質問を受けました。
他の木の葉っぱはつるつるしてるのに、どうして、この葉っぱはざらざらなの?
と。
熱帯花木じゃなくても、ムクノキなども、木工細工に使われたりしたほど、ざらざらの葉を持つものがたまにあります。
刺などと同じように、外敵から身を守るため・・、虫に食べられないようにと言う知恵、などしか思い浮かばず、今度調べておくからね、と返事しました。
考えてみれば、こどもに聞かれる前に、私自身が、よく分かっていません。
どういう考え方をすればよろしいのでしょうか。
EMU さん
植物の葉っぱは、例えばツバキの葉の表面のように“つるつる”している場合もありますが、ご指摘のムクノキの場合のように“ざらざら”していることも多いです。拡大鏡で見ていただくとよく分かりますが、葉っぱがざらざらしているのは毛やとげなどの突起物によることが多いようです。これらの毛やとげにはケイ酸質で硬いものもあり、サンドペーパー代わりに使われることもあります。一般的には、葉っぱに生える毛やとげの形や働きは多様です。ここでは毛の役割について一般的に考えられていることを列挙させていただきます。
1)大気との境界層が厚くなり、過度の蒸散や温度変化を防ぐ。
2)気孔のまわりの空気に湿気を与える。
3)気孔が水浸しになることを防ぐ。
4)芽の中で折りたたまれた葉の発生や展開において傷つくのを防ぐ。
また、成葉においても葉と葉の接着を防ぐ。
5)異物(動物・カビ・バクテリアなどを含めて)の付着を防ぐ。
6)虫などに食べられるのを防ぐ(毒素を分泌する場合もある)。
個々の場合については、よく観察して推測してみて下さい。
なお、このQ&Aに関連する質問が本コーナーに掲載されております(例えば、登録番号1742)。そちらの方もご参考にして下さい。
植物の葉っぱは、例えばツバキの葉の表面のように“つるつる”している場合もありますが、ご指摘のムクノキの場合のように“ざらざら”していることも多いです。拡大鏡で見ていただくとよく分かりますが、葉っぱがざらざらしているのは毛やとげなどの突起物によることが多いようです。これらの毛やとげにはケイ酸質で硬いものもあり、サンドペーパー代わりに使われることもあります。一般的には、葉っぱに生える毛やとげの形や働きは多様です。ここでは毛の役割について一般的に考えられていることを列挙させていただきます。
1)大気との境界層が厚くなり、過度の蒸散や温度変化を防ぐ。
2)気孔のまわりの空気に湿気を与える。
3)気孔が水浸しになることを防ぐ。
4)芽の中で折りたたまれた葉の発生や展開において傷つくのを防ぐ。
また、成葉においても葉と葉の接着を防ぐ。
5)異物(動物・カビ・バクテリアなどを含めて)の付着を防ぐ。
6)虫などに食べられるのを防ぐ(毒素を分泌する場合もある)。
個々の場合については、よく観察して推測してみて下さい。
なお、このQ&Aに関連する質問が本コーナーに掲載されております(例えば、登録番号1742)。そちらの方もご参考にして下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤公行
回答日:2009-11-17
佐藤公行
回答日:2009-11-17