一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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気根・付着根についてお尋ねします。

質問者:   一般   EMU
登録番号2118   登録日:2009-11-27
熱帯・亜熱帯などでは、気根を出す植物がいろいろあるようですが、これは、根でまかないきれない水分や空気中の窒素養分などを補っている、と受け止めています。例えばイチジク属や、フィロデンドロン属などでよく見られます。
付着根は、寄りかかったり、他の植物をそれで足がかりにしながら伸びていくものですよね。とすれば、付着根は、かなり伸長する植物に見られるということになるでしょうか。例えば、アメリカノウゼンカズラなどに、たわしのような根がみられます。
お尋ねしたいのは、家で育てているベンケイソウ科の「カランコエ・ベハレンシス(センニョノマイ)」という植物についてです。
その鉢植えの根元から、最近、もやしのようなものがびっしり生えてきました。ちょっと見には、付着根にも見えるのですが、この植物の生態は、おおよそ3メートルどまりです。この高さでは、付着根というには変ですし、かといって、気根とするには、形がそれらしくないので、どう称すべきものなのかが、分かりません。
本体に、何か変調が起きたときに、根の形をしたものを出さなければならない!という信号が出るのでしょうか。
この点について教えていただけると、ありがたいです。
EMU さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

残念ながら現物を見ないと書かれている内容だけでは何が起きたのか推察することはできませんが、ご指摘のカランコエはつる植物あるいは匍匐植物でもありませんので付着根をだすことはありません。カランコエは多肉植物の一つで、多くの多肉植物は給水管理がよくないと気根をだす傾向があるようです。気根の外見はさまざまです。個別的に起きた現象のようですので、園芸相談コーナーにご相談されることをお勧めします。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2009-12-02
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