質問者:
教員
中学教員
登録番号2144
登録日:2010-02-08
現在学校で生徒たちとアベマキ、コナラ、アカメガシワについてのフェノロジー調査をしています。みんなのひろば
アベマキ、コナラ及びアカメガシワの葉面積について
その中で、今月から葉の成長の観察をしたいと思っています。葉が展開したら葉身、葉幅、葉柄の長さを測定していきたいと思っています。その時、長さだけではなく葉面積も測ることが出来たらよいと思い、いろいろ調べてみましたが、スキャナーで読み込む、葉面積測定器で測定するなどの方法がほとんどで、不可能なものでした。唯一トウモロコシやトマトなどの作物は計算式で葉面積を推定しているとの文献があり、調べてみました。そこには、
葉面積=葉身長×葉幅長×係数
と書かれていました。これがアベマキ、コナラ、アカメガシワに使えればとても良いと思い、係数を調べてみたのですが、見つけることが出来ませんでした。
アベマキ、コナラ、アカメガシワにこの葉面積の式を使うことは可能でしょうか?もし可能であるならばこれらの係数はいくつでしょうか?また、この式が不可の場合は、葉面積を求める良い方法はありますでしょうか?
よろしくお願い致します。
中学教員さま
みんなのひろばへのご質問有り難うございました。葉の面積の計り方については、スキャナーとか葉面積測定器がなかった頃に用いられていた方法が参考になるのではないかと思います。その頃、葉面積は葉を切り取って暗室で印画紙の上に置き、光を当てて影絵を作り、葉の形に沿って印画紙を切り抜き、切り抜いた印画紙の目方を測るという方法を取っていました。この方法を少し変えて利用するのはどうでしょう。葉を切り出さないで葉面積をはかるのですから、葉の写真を撮ってプリントを作り、それを切り抜いて目方を測るのです。影絵でないので、実際の面積と同じではないので、葉の長さの実測値を用いて補正すれば良いのではないでしょうか。
中学教員様、
別の観点から追加させて頂きます。スキャナーで取り込むことはできないという条件での質問でしたが、スキャナーは1万円以下でも売っていますので、買う事も検討されればどうかと気になっていました。デジカメで撮る事もできると思いますが、三脚か何かで被写体からの距離をそろえないといけないですね。このあたりを生徒さんが工夫をされると良いと思います。また、取り込んだ画像は、ImageJ (http://hasezawa.ib.k.u-tokyo.ac.jp/zp/Kbi/ImageJ)などのフリーのソフトウエアで解析できると思います。また、様々なサイズの葉が相似形であれば、当然のことですが、葉面積=葉身長×葉幅長×係数が当てはまります。もちろん、縦と横を掛けていますので、相似でなくても近似できる場合は多いのではないでしょうか。逆に、スキャンなどで面積を測定され、式が成り立つかどうかを検証し、係数を求めるのも教育効果があるのではないでしょうか。
柿本 辰男(日本植物生理学会 広報委員長)
みんなのひろばへのご質問有り難うございました。葉の面積の計り方については、スキャナーとか葉面積測定器がなかった頃に用いられていた方法が参考になるのではないかと思います。その頃、葉面積は葉を切り取って暗室で印画紙の上に置き、光を当てて影絵を作り、葉の形に沿って印画紙を切り抜き、切り抜いた印画紙の目方を測るという方法を取っていました。この方法を少し変えて利用するのはどうでしょう。葉を切り出さないで葉面積をはかるのですから、葉の写真を撮ってプリントを作り、それを切り抜いて目方を測るのです。影絵でないので、実際の面積と同じではないので、葉の長さの実測値を用いて補正すれば良いのではないでしょうか。
中学教員様、
別の観点から追加させて頂きます。スキャナーで取り込むことはできないという条件での質問でしたが、スキャナーは1万円以下でも売っていますので、買う事も検討されればどうかと気になっていました。デジカメで撮る事もできると思いますが、三脚か何かで被写体からの距離をそろえないといけないですね。このあたりを生徒さんが工夫をされると良いと思います。また、取り込んだ画像は、ImageJ (http://hasezawa.ib.k.u-tokyo.ac.jp/zp/Kbi/ImageJ)などのフリーのソフトウエアで解析できると思います。また、様々なサイズの葉が相似形であれば、当然のことですが、葉面積=葉身長×葉幅長×係数が当てはまります。もちろん、縦と横を掛けていますので、相似でなくても近似できる場合は多いのではないでしょうか。逆に、スキャンなどで面積を測定され、式が成り立つかどうかを検証し、係数を求めるのも教育効果があるのではないでしょうか。
柿本 辰男(日本植物生理学会 広報委員長)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2010-02-13
柴岡 弘郎
回答日:2010-02-13