一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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葉緑素の計測方法について

質問者:   高校生   たわし
登録番号2215   登録日:2010-06-05
試験管の中にある植物体の葉緑素を計測したいとおもっています。葉緑素計があるので計測はできるのですが、葉のどの部分を測定したらよいでしょうか?
また、1枚あたり何箇所測定し、平均を出したほうがいいのかと、試験管内に葉が複数あったらすべて測定し、平均を出したほうがいいのでしょうか?
たわし 君

このコーナーに質問をありがとうございました。

この質問については、私から疑問点を整理し回答とさせていただきます。
1)「葉緑素計」と言う便利な装置を使われるようですが、その装置ではどんな原理で葉緑素(クロロフィル)が測定できるようになっているのでしょうか。先ずは、測定の原理や限界を十分に理解して実験に当たられることをお勧めします。

2)これは、葉を破壊することなくクロロフィルが測定できる装置だと思いますが、例えば何メートルも離れたところから遠隔測定できるような類の装置なのでしょうか、それとも測定器の感知部分を葉に直接接触させて測定するタイプの装置なのでしょうか。

3)「葉のどの部分を測定したらよいか」とありますが、そもそも、あなたは葉のどの部分のクロロフィルが量りたいのですか。もともと葉は部分によってクロロフィル含量が違っているのが普通だと思います。

4)「1枚当たり何箇所測定し、平均をだしたほうがいいか」とありますが、何箇所にもついて測定する理由と、平均値を求める理由について、突き詰めて考えてみて下さい。

5)「葉が複数あったらすべて測定し、平均を出したほうがいいか」についても、4)と同じように考えてみて下さい。

そもそも、何の目的でクロロフィル量を計測しようとされているのですか。私の提示した疑問点やアドバイスをご参考になされても、まだ問題が解決されないようでしたら、再度、質問をお寄せ下さい。


JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2010-06-07
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