ナオキ　さま
　　　　　　　　　　　　
落葉樹、常緑樹の落葉の違いについては、この質問コーナーでたびたび取り上げられ、例えば、質問登録番号0690, 登録番号1283, 登録番号1779, 登録番号1911, 登録番号2184に対する回答を見ていただければ、なぜ、樹木の葉の寿命が半年程度の落葉樹と１年以上の常緑樹があるのか、などについて解説されています。熱帯の常緑樹には３ケ月ごとに新しい葉ができ、葉の寿命は落葉樹に比べ短いけれども、それでも常に緑を保っている常緑樹もあります。

日本のような温帯では、ご質問のクスノキを初めとする常緑性の広葉樹は、春に葉の新芽が出て葉が成長し始める頃（新緑の萌え出る頃）になると前年の葉が一斉に落葉する常緑樹がみられます。このような常緑樹では、葉の寿命が約１年になります。４－５月の新緑が萌え出た頃、山道に常緑樹の落葉がしばしばみられます。しかし、常緑樹には葉の寿命が１年以上になる樹木もあり、例えばマツのように、一斉に落葉するのではなく、長期間にわたって落葉し、葉の寿命が2~10年になる常緑樹もあります。最も寿命の長い葉はイガゴヨウマツ（米国）の33年です。