一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

土の種類を変えて育てる

質問者:   小学生   うーたん
登録番号2251   登録日:2010-07-15
1回目の質問:

 学校の理科の授業でホウセンカを植えました。その土には園芸用の土を使っているということでした。植物は日光、水、肥料がないと育たないと習いましたが、川や山、砂浜にも肥料をまいていなくても植物は育っています。
そこで、川底の土、海の砂、山の土を集めてそれぞれに種をまいて、植物の成長の違いを観察しようと思います。どんな植物の種が観察にむいていますか?

2回目の質問:

 先生からのアドバイスを読んで、さらに疑問が浮かんできました。
本で調べたら、植物が芽を出すには、水、空気(酸素)、温度が関係すると書いてありました。種の中には芽を出すための栄養が入っているので、土を変えても、水の量、日光のあたり方が同じであれば芽を出すまでの差はないかもしれないと考えました。
双葉が出るまでは同じ条件で育ててから、いろいろな場所の土に移し変えたほうがいいのでしょうか?
理科を習ったばかりなので、不思議だらけです。
1回目の回答

うーたん様

みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。疑問を抱いて、その疑問に対する答えを自分で実験することで得ようとするって、とても素敵なことだと思います。どんな植物を使うかについて考える前に、うーたん様が考えている実験をするうえでのいくつかの大切なことを書いてみます。植木鉢かプランターを使うと思うのですが、なるべく大きなのを使って下さい。また、同じ大きさの物を使って下さい。川底の土、海の砂、山の土のほかに、それらと較べるために、園芸用の土も使って下さい。また海の砂は使う前に良く水で洗って塩気を除いて下さい。実験に使う植物は何でも良いと思いますが、あまり大きくなりすぎるのは後で困ると思いますので、あまり大きくならない植物を選んで下さい。たとえばミニヒマワリなどはどうでしょう。それから、植木鉢やプランターの数に余裕があったら、マメの仲間も調べて下さい。ラッカセイなど植物の生活自身が面白いので、おすすめです。実験の楽しさを十分楽しんで下さい。



2回目の回答

うーたん様

私も昔はそう考えていましたが、自分が使っていた植物(ヒマワリとアヅキで両方とも貯蔵物質を豊富に含んでいます)で、肥料を含む水で発芽させ生育させた芽生えは、肥料の入っていない水だけで発芽させ生育させた芽生えより、小さなときから、ずっとしっかりしているので、うーたんさんの実験も種子の時からそれぞれの土で育てた方が違いがはっきり出ると思います。

柴岡 弘郎(JSPPサイエンスアドバイザー)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2010-07-15