一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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日向と日陰での植物の成長の違い

質問者:   中学生   マサ
登録番号2298   登録日:2010-08-29
日向と日陰で植物を育てる実験をしていたら
日陰の植物は枯れてしまいました
植物の名前は二十日大根で
大体直径15センチのポッドに10個から15個くらい種を植えました
水は両方とも1日75ml与えていました
なんで日陰のほうは枯れてしまったのですか?
植物にとって太陽は光合成以外に意味がありますか?
詳しく教えてください
マサ くん

このコーナーに質問を届けてくださりありがとう。
実験では、日陰においたポットの二十日大根(ハツカダイコン)はある程度生長した後、すべて枯れていったのですか。どのくらい育ってどんなふうに枯れて行ったかが知りたいですね。枯れて行った原因として、光合成に必要な光の量が極端に少なかったため生長が非常に遅れて、病気などに弱くなったことが考えられます。また、土壌などの条件にもよりますが、日陰のハツカダイコンの小さなポットに一日当たり75mlの水を与えたのは少し多すぎたのではないかと気にもなります。

植物の生長に必要なエネルギーは光合成によって取り込まれる太陽の光エネルギーであることはご存知ですね。ところで、発芽から始まって結実に至るまでの植物の成長には、直接光合成とは関係なく、太陽から来る青色や赤色領域の光が重要な役割をはたしている場合が多く、また、昼夜でくりかえされる明暗周期の変化(地球の自転や公転から来る太陽との関係)が深く関係しております。
もっと詳しくお知りになりたい場合には、改めて質問をお寄せください。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2010-09-02