一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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登録番号0483での染色について

質問者:   大学生   カロン
登録番号2375   登録日:2011-01-05
登録番号0483を見ての質問です。私も同じような研究をしていますが、登録登録0483の回答にも、私の先輩の論文にも、「染色の際には45%酢酸を張った容器に密閉しろ」とありました。 この処理をする理由が知りたいのですが、教えていただけますでしょうか。
カロン 様 

質問コーナーへようこそ。歓迎致します。同じような研究という事は核型の観察ということでしょうか。材料は何か存じませんが、多分押しつぶし法で観ておられるのだと思います。だとすると、スライドグラスの上でオルセイン試薬を資料に点下し、カバーグラスで押しつぶして一定の時間後の観察するのだと思います。オルセイン染色液はどのように調製されているのか分かりませんが、濃い酢酸で溶かしてある場合はカバーグラスをかけてそのまま放置すると乾燥する恐れがあると思われます。特に染色時間が長い時はその心配があります。45%酢酸液というのはオルセイン染色液の調製につかった濃度でしょうか。「染色の際には45%酢酸を張った容器に密閉しろ」というのは多分容器内を酢酸蒸気で飽和させて、乾燥を防ぐ目的だろうと思います。因に、オルセイン染色液の調製法、染色法、観察材料などによって、そういう操作をしないで観察する場合もあるようです。残念ながら、私自身はオルセイン染色をしたことはありません。

JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2011-01-14
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