質問者:
大学生
piano
登録番号2407
登録日:2011-03-11
大学の授業で自由研究を行うことになっています。みんなのひろば
ヒマワリの向日性について
そこで、私はヒマワリの向日性について興味をもち調べたいと思い、天候による1日のヒマワリの動き(角度)を観察しようと思っています。しかし、この実験を行うためには、見た目ではなく角度をきちんとした数値で出さなければ、きちんとした実験にはなりません。そこで、角度を測定する方法を考えているのですが、思い浮かばないので、よければ角度を測定できる分度器など方法があれば教えてください。
pianoさま
みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。担当の柴岡ともうします。ヒマワリの運動の観察を始められるとのこと、結果を期待しています。ヒマワリを植えて、眺めてみればすぐに分かることですが、ヒマワリは若い芽生えのころから動きますので、観察は若い芽生えのころから始めて下さい。一日の動きを観察なさるということなので、そのつもりだと思いますが、夜間を含めて24時間、観察を行って下さい。さて、ご質問の測る方法ですが、実は私も高校生の頃、ヒマワリの運動を追いかけたことがあり、その時、角度を測るため、いろいろなものを試しました。その中でのお薦めは紙製の角度測定器です。お菓子の箱でも何でも良いのですが、適当な厚さの紙を、幅10センチ、長さ20センチの長方形に切ります。説明がしやすいように、一方の20センチの辺の両端をA, B、もう一方の20センチの辺の両端をA’, B’と呼ぶ事にします。A, B の真ん中をO、A’, B’ のまん中を O’とし、O と O’を結ぶ線を引いて下さい。線を引いた面を表、引いていない側を裏と呼びます。15〜20センチの糸の先端に錘(5円玉で良いと思います)をつけたものを用意し、糸の端をOの位置の裏側にセロテープで止め、錘は表側にたらします。これで出来上がりです。20センチの辺 A〜B(あるいは10センチの辺の A〜A’または B〜B’)をヒマワリの茎の曲がっている部分に当て、錘のついている糸の位置を紙製の測定器上にマークします。測定した時刻もメモしておきます。この紙製の測定器は測定器であると同時に記録紙でもあるのです、同じ事を,時間毎にくりかえします。例えば、1時間おきに24時間測定した場合、25のマークが紙製の測定器の上に残ります。測定が終えたら、マークの位置と A または B の間(A〜A’、B〜B’を当てた場合には、マークと O’の間)の長さを測り、数表を持ち出して、角度に直して下さい。タンジェントを使うのですが、紙の測定器の大きさを10センチ×20センチにしたことで、タンジェントがすぐ出せることになっています。この測定器兼記録用紙は観察するヒマワリと同じ数用意し、一つの測定器はヒマワリ一個体に対応するようにして下さい。市販のプラスチック製の分度器の中心から錘を下げたものでも、角度の測定は可能ですが、プラスチック製の分度器の目盛りは読みにくく、特に夜間の測定に不向きです。観察しているうちに気付くと思いますが、茎の上部の葉は平面状に並んでいますので、この面と水平面との角度を測るというのも、一つの方法です。その時はマークの位置とO’との間の位置から角度を算出して下さい。お金のかからない方法をご紹介しましたが、デジカメで撮影し、画像の上で角度を測る方法などもあると思います。
みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。担当の柴岡ともうします。ヒマワリの運動の観察を始められるとのこと、結果を期待しています。ヒマワリを植えて、眺めてみればすぐに分かることですが、ヒマワリは若い芽生えのころから動きますので、観察は若い芽生えのころから始めて下さい。一日の動きを観察なさるということなので、そのつもりだと思いますが、夜間を含めて24時間、観察を行って下さい。さて、ご質問の測る方法ですが、実は私も高校生の頃、ヒマワリの運動を追いかけたことがあり、その時、角度を測るため、いろいろなものを試しました。その中でのお薦めは紙製の角度測定器です。お菓子の箱でも何でも良いのですが、適当な厚さの紙を、幅10センチ、長さ20センチの長方形に切ります。説明がしやすいように、一方の20センチの辺の両端をA, B、もう一方の20センチの辺の両端をA’, B’と呼ぶ事にします。A, B の真ん中をO、A’, B’ のまん中を O’とし、O と O’を結ぶ線を引いて下さい。線を引いた面を表、引いていない側を裏と呼びます。15〜20センチの糸の先端に錘(5円玉で良いと思います)をつけたものを用意し、糸の端をOの位置の裏側にセロテープで止め、錘は表側にたらします。これで出来上がりです。20センチの辺 A〜B(あるいは10センチの辺の A〜A’または B〜B’)をヒマワリの茎の曲がっている部分に当て、錘のついている糸の位置を紙製の測定器上にマークします。測定した時刻もメモしておきます。この紙製の測定器は測定器であると同時に記録紙でもあるのです、同じ事を,時間毎にくりかえします。例えば、1時間おきに24時間測定した場合、25のマークが紙製の測定器の上に残ります。測定が終えたら、マークの位置と A または B の間(A〜A’、B〜B’を当てた場合には、マークと O’の間)の長さを測り、数表を持ち出して、角度に直して下さい。タンジェントを使うのですが、紙の測定器の大きさを10センチ×20センチにしたことで、タンジェントがすぐ出せることになっています。この測定器兼記録用紙は観察するヒマワリと同じ数用意し、一つの測定器はヒマワリ一個体に対応するようにして下さい。市販のプラスチック製の分度器の中心から錘を下げたものでも、角度の測定は可能ですが、プラスチック製の分度器の目盛りは読みにくく、特に夜間の測定に不向きです。観察しているうちに気付くと思いますが、茎の上部の葉は平面状に並んでいますので、この面と水平面との角度を測るというのも、一つの方法です。その時はマークの位置とO’との間の位置から角度を算出して下さい。お金のかからない方法をご紹介しましたが、デジカメで撮影し、画像の上で角度を測る方法などもあると思います。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2011-03-25
柴岡 弘郎
回答日:2011-03-25