一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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水生の球根植物の休眠期

質問者:   一般   植物に魅せられて
登録番号2420   登録日:2011-04-18
ご存知でしたら、水生の球根植物の休眠期と成長期の温度範囲を教えてください。せめて、休眠期は夏期でしょうか冬期でしょうか。休眠期は乾燥状態にすべきでしょうか、それとも湿潤状態でしょうか。例えば Aponogeton madagascariensis, Crinum calamistratum, Cyanella aquatica, Ranunculus Papulentus, Spiloxene aquatica, Spiranthes cernuaではどうでしょうか。
植物に魅せられたあなたに

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。水生の球根植物といってもいろいろ種類があり、質問の中で挙げておられる種はそれぞれ別の科に属するもので、原産地もまちまちです。適正な生育環境はそれぞれ異なると思いますので、水生球根植物としてまとめて一般論を論じることはできません。また、Spiranthes cernua はラン科の植物で、水生球根植物ではありません。それに、特殊な園芸植物の栽培に関する知識やノウハウは、そういう植物を販売している業者の方がよく知っていると思いますので、購入された人/店でお聞きになるのが一番です。水生植物として人気のあるレース草(Aponogeton madagascariensis)については、少し調べて見たのですが、成長期、開花期、休眠期が季節によって決まっているようでなありませんが、普通の状態で育てると、冬には休眠するようです。これは多分温度、日照などの条件が関わっているのでしょう。栄養条件、温度、日照、pHなどをうまく調節すると、ずっと長く成長するようです。ある栽培指導書によると、年間を通して19℃前後の水温で育てると休眠期を避けることが出来るそうです。普通では、開花すると球根に蓄えた養分を使いはたし、葉は枯れて球根だけとなって休眠状態に入ります。大体2〜3ヶ月の間に養分を蓄積し、その後成長(新葉が出る)が再開されます。乾燥してしまうと良くないようです。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見  允行
回答日:2011-04-24
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