質問者:
小学生
ティエンド
登録番号2430
登録日:2011-05-05
植物自身の枝や葉っぱを作るにはどんな物質が必要なんですか?
みんなのひろば
光合成で作った糖以外に
ティエンド くん
ご質問をくださりありがとうございます。
まず、植物を育てるのに何が必要か考えてみましょう。
“水耕(すいこう)栽培(さいばい)って知っていますか。土のかわりに水をつかって植物を育てるやりかたです。
この方法で調べてみると、植物を育てるには、(1)太陽からの「光」、(2)大気中の「二酸化炭素(にさんかたんそ)」、(3)根をとりまく「水」が必要であることが直ぐにわかります。実は、(1)―(3)以外にもまだ必要なものがあります。それらは、水といっしょに根から吸収されています。「窒素(ちっそ)、硫黄(いおう)、リンなどの物質」が無機物(むきぶつ)の形で吸収されているのです。なお、根で吸収されるのは、タンパク質や核酸(かくさん)などの有機物(ゆうきぶつ)でないことに注意してください。
次に、植物をつくっている物質について考えてみましょう。
植物のからだをつくる細胞も、実は、動物をつくる細胞と同じような物質でつくられています。例えば、遺伝(いでん)物質であるDNA(核酸)が細胞には含まれており、また、細胞の膜(まく)は油のような物質(脂質)でできています。細胞のはたらきを担うタンパク質、糖や炭水化物なども、植物と動物の細胞に共通する成分です。なお、植物の細胞に特徴的なことは、セルロースなどでつくられる厚い壁が外側をとり囲んでいることです。
回答をまとめると、次のようになります。
「植物自身の枝や葉っぱをつくるには、タンパク質、炭水化物、核酸、脂質など、多くの物質が必要です」。動物の場合には、餌として食べた有機物(植物や動物のからだ)を原材料(げんざいりょう)として細胞に必要なものを合成しますが、植物の場合には二酸化炭素と根から吸収される水と無機物が原材料になります。光のエネルギーをつかって無機物から有機物を合成することができるのは植物の驚くべきパワーです。
ご質問をくださりありがとうございます。
まず、植物を育てるのに何が必要か考えてみましょう。
“水耕(すいこう)栽培(さいばい)って知っていますか。土のかわりに水をつかって植物を育てるやりかたです。
この方法で調べてみると、植物を育てるには、(1)太陽からの「光」、(2)大気中の「二酸化炭素(にさんかたんそ)」、(3)根をとりまく「水」が必要であることが直ぐにわかります。実は、(1)―(3)以外にもまだ必要なものがあります。それらは、水といっしょに根から吸収されています。「窒素(ちっそ)、硫黄(いおう)、リンなどの物質」が無機物(むきぶつ)の形で吸収されているのです。なお、根で吸収されるのは、タンパク質や核酸(かくさん)などの有機物(ゆうきぶつ)でないことに注意してください。
次に、植物をつくっている物質について考えてみましょう。
植物のからだをつくる細胞も、実は、動物をつくる細胞と同じような物質でつくられています。例えば、遺伝(いでん)物質であるDNA(核酸)が細胞には含まれており、また、細胞の膜(まく)は油のような物質(脂質)でできています。細胞のはたらきを担うタンパク質、糖や炭水化物なども、植物と動物の細胞に共通する成分です。なお、植物の細胞に特徴的なことは、セルロースなどでつくられる厚い壁が外側をとり囲んでいることです。
回答をまとめると、次のようになります。
「植物自身の枝や葉っぱをつくるには、タンパク質、炭水化物、核酸、脂質など、多くの物質が必要です」。動物の場合には、餌として食べた有機物(植物や動物のからだ)を原材料(げんざいりょう)として細胞に必要なものを合成しますが、植物の場合には二酸化炭素と根から吸収される水と無機物が原材料になります。光のエネルギーをつかって無機物から有機物を合成することができるのは植物の驚くべきパワーです。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2011-05-10
佐藤 公行
回答日:2011-05-10