一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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お花のてっぺんからお水はなんでだめですか。

質問者:   小学生   さら
登録番号2523   登録日:2011-09-26
なつやすみにおばあちゃんの家の水やりをしました。お花のてっぺんからじゃーじゃーかけたら根っこのとこにあげるのよといわれました。なんでか聞いたらお花がいたむからと言ったけど雨がふってもお花はかれないしおばあちゃんはいつもいいおしめりといってました。なんでじゃーじゃーかけてはいけないのですか。あついときはお水をあびたほうがきもちいいです。
さら さん

あついときやさむいときに、シャワーでお水やお湯(ゆ)をあびるときもちがいいですね。しんけいがシゲキされるからでしょうか。

お花も、てっぺんからじゃーじゃーと水をかけてあげるとよろこぶように思えるかもしれませんが、そうではないでしょう。お花をつける植物(しょくぶつ)のからだ、とくにお花のぶぶんはやわらかくてふくざつなつくりをしているので、あまりつよい水があたると花びらなどがいたみやすいのです。たいせつなはたらきをしている花ふんなどが水でながされることもしんぱいです。

ところで、お花がそだつためにはたくさんの水がいります。つよい日ざしのもとでも葉っぱのおんどがあがらないようにするために、また、そだつのにひつようなえいようぶんをとりいれるために、たくさんの水が必要(ひつよう)なのです。ですから、雨の少ない夏(なつ)の日などには、水やりをしてあげることが必要になります。ただし、水をとりこめるのは植物の根っこのぶぶんだけですので、おばあちゃんのいわれるとおり根っこのまわりに水をあげることで十分です。

雨(水)がないと、お花は水ぶそくでかれてしまいます。しかし、しぜんに雨がふってお花がかれることはめったにありません。いっぽう、あまりつよい雨がふるとお花はいたみます。大雨がふったあと、気をつけてお花を見てみてあげてください。
夏のあいだにお水をあげた花は、いまどのようになっているでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2011-10-05
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