ゆうか様

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。答えるのに難しい質問ですね。　竹島の植生や生態系についてはその方面の研究があるのかどうか知りませんが、ここでは、竹島を写真でみるような外見であるということを前提に，一般論として植物の生育が可能かどうかの一般論について述べてみます。ご存知かと思いますが、ほとんど全ての植物が自然界で生育出来るには、種子の発芽の条件（水，温度，光など植物のよって異なる））が適切であること、栄養生長のためには太陽光，水、二酸化炭素（これらは光合成に必要）、各種のミネラル（K, P, N, Ca, Mg, S、その他の微量金属元素）の供給（ふつうは土壌から供給される）が必要です。また、根茎の発達のためにも土壌が必要です。気温も重要です。花芽形成には決まった光周期が必要な植物もあります。勿論中には種子を作らなくても、栄養繁殖できる植物も沢山あります。さて，これらのことを考えると、竹島は土壌の不足ということで、どうも植物が繁殖するにはあまり適した環境ではないように見受けます。もっとも、自然の植物はとてもタフですから、一寸でも上記条件に適う所があれば、岩の割れ目でも、歩道のコンクリートの裂け目だろうと、樹幹の凹みでも、屋根の上でも、勢いは悪くても至る所で生育できます。だから、竹島に植物が生育していても別に不思議ではありません。ただ、「竹、葦、人参」という特定の植物についてはなんともいえません。人参は栽培植物ですから、竹島でなくても自然界に放置すれば、いずれ死滅するでしょう。人為的に栽培するならば、方法如何により竹島でも沢山育てる事は可能なはずです。これは他の栽培植物でも同じです。竹島に近い隠岐の島では南方系、北方系、大陸系の植物が混在しているようですので、竹島でも、土壌が十分あればいろいろな植物が育つと思われます。隠岐の島には葦も生えています。竹も屋那の松原には美しい竹林が、八頭町には竹林公園があったりして、各所に生えています。