一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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ヒマワリについて

質問者:   大学生   ジャッキー
登録番号2592   登録日:2012-01-26
植物の向日性を調べるために、ヒマワリを使って調べようと思っています。昨年、ヒマワリの観察だけしてみました。観察をしているうちにもっとヒマワリについて知りたいと思い始めました。ヒマワリに関しては、詳しい先生方がいないため、ヒマワリに関する文献をいくつか読んでみたのですが、答えが見つかりませんでした。そこで、自分で研究したいと思っていました。まずは、一日にどれくらいの角度傾くかを調べようと思っています。ヒマワリの角度を測定する測定器の作り方や計測方法が書かれていたため、参考にさせていただきました。ありがとうございます。しかし、いくつか分からないところがありましたので、もう少し詳しく教えていただけませんか。

一つ目ですが、20センチの辺 A〜Bをヒマワリの茎の曲がっている部分に当て、錘のついている糸の位置を紙製の測定器上にマークすると書かれていたのですが、A〜Bを茎の曲がっているどの部分にどのように当てて測定すればよいでしょうか。
二つ目に、測定が終えた後に計算をすると思いますが、マークの位置と A または B の間の長さを測りとあるのですが、マークの位置からAまたはBのどちらか両端との長さを測定するということでしょうか。
三つ目に角度をタンジェントを用いて出すということですが、紙の定器の大きさを10センチ×20センチにしたことで、なぜタンジェントがすぐ出せるのか、また、なぜタンジェントを用いて角度を直していくか教えてください。
ジャッキー様

 再度のご質問ありがとうございました。
質問その一:観察に使ってるヒマワリの大きさにより異なると思いますが、草丈1メートルから 1.5 メートルくらいのヒマワリでしたら、茎の先端の 5 センチくらいの傾きを測れば良いと思います。小さいヒマワリの場合には、2 センチか 3 センチで良いでしょう。ヒマワリ本体には触らないようが良いので離れた場所から眺めて、茎の角度と同じ角度に分度器を傾けて、錘りの下がった糸の位置をマークして下さい。

質問その二:キーワードは直角三角形です。もし、A〜B の A を上に,B を下にして測ったのなら(北側から測っている場合、午前中はこうなることが多いと思います)、O〜B の線と糸とB〜B'の一部で直角三角形ができている筈です。この三角形の O〜B が底辺、B〜B' の一部が垂辺になります。糸の位置とB の間の長さを測って下さい。午後は B を上にして測ることが多いと思いますので、糸の位置と A の間の長さを測ることになります。

質問その三:タンジェントは底辺分の垂辺です。O〜B または A〜O が底辺になりますので、A〜B を 20 センチメートルにしておけば、どちらも10 センチメートルになります。糸の位置と B の間の長さでも、糸の位置と A の間の長さでも、センチメートル単位で測った後に、その値を 10 で割るだけ(値の前に 0. を付けるだけ)でタンジェントになるのです。実際に測ったのは、糸の位置と B や A の間の長さですが、測りたいのは角度です。長さを角度に変えるためにタンジェントを使うのです。
 私は上記の方法が便利だと思うのですが、面倒でしたら、デジカメで撮影し、プリントした画像上でプラスチックの分度器で角度を測って下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2012-02-14
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