一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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シベの機能

質問者:   一般   EMU
登録番号2628   登録日:2012-04-12
いつもご教示ありがとうございます。
通っている植物園に、夾竹桃科のボーモンティアBeaumontia grandifloraというのが植栽されており、今花盛りです。

大きな花の中にみられるシベが、普通ではありません。
花弁の内側の途中から伸びた5本のオシベが、メシベを取り囲み、しっかりくっついて、傘のようになっています。ポリネータには絶対触らせないぞという覚悟のように、ちょっとやそっとの刺激では離れません。指で引きはがさない限りは、離れることがありません。
もしかして、私の知らない時間に、ひそかに離れているかと、管理職員さんに聞いてみるのですが、夜間も開くことはないという返事でした。

蜜はたっぷりあります。アリが来ているのは見かけました。アリならばもぐることも可能ですが、その代償としては、蜜が多すぎる気がします。

タイでは、果実も見られるようですが、こんなに堅いガードは自家受粉なのでしょうか。

資料が探せません。もしどなたかご存知でしたら、この仕組みを教えていただけるとありがたいです。よろしくお願い申し上げます。
EMU様

ご質問承りました。Beaumontiaはキョウチクトウ科の植物です。花の構造は街路樹などでみかけるキョウチクトウと良く似ています。キョウチクトウの花について、2468番をご覧ください。これで解決になるかと思います。また、Apocynaceae、pollinationというキーワードでググルと、キョウチクトウ科の植物の受粉のときのYouTube映像が出てきます。ご参考になれば幸いです。
JSPP広報委員長、基礎生物学研究所
長谷部 光泰
回答日:2012-05-08
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