質問者:
小学生
むーみん
登録番号2651
登録日:2012-05-19
いちねんせいです。みんなのひろば
たけのおへやのくうき
ちかくのやまにいったときに、大きくなったたけのこをみつけました。
うちにもってかえって、こわしてみると、たけのこのなかは、おへやに
わかれていました。
おへやのなかのくうきはどうやってはいるのですか?
むーみん くん
しつもんコーナーをたずねてくれてありがとう。かんげいします。おもしろいことに、きづきましたね。たけのこは竹の赤ちゃんのようなものですから、大きくなると竹になります。だから、たけのこと竹はおなじとかんがえて、せつめいしましょう。竹ってかんがえてみると、いろいろふしぎなことがありますね。どうしてお部屋ができるのだろう?、中に入っているのはくうき?、だったらどうやってはいるのだろうか?、などなど。
むーみんくんはなんねんせいかな?。できるだけやさしく、かんたんにせつめいするつもりですが、ちょっとむつかしいところがあるかもしれません。そんなときは、お父さんかお母さんに助けてもらって下さい。
植物のからだは、動物とちがって、からだを作っているたくさんの「さいぼう*」と「さいぼう」の間に、すこしずつすきまがあります。このすきまは、からだの外のくうきとつながっています。しかし、からだのどこからでも、外のくうきとつながっているわけではありません。そのために、「きこう」とよばれるくうきの取り入れや、はきだしをするそうちなどがあります。 だから、植物のからだの中にあるきたい(気体)は、ほとんどのばあい、もとはくうきから来ているとおもってください。では、植物のからだの中のきたいは、くうきとまったくおなじかというと、そうではありません。植物のしゅるいやからだのぶぶんによってちがいます。外のくうきはチッソが78%くらい、サンソが21%くらい、アルゴンが0.9%、二サンカタンソ(タンサンガス)が0.04%くらいまじったものです。竹のおへや(くうどう)のばあいは、わかい「たけのこ」と大きくふとくなった竹とでは、また、竹の上のほう(せいちょうがつづいておきているところ)と下のほうとでも多少のさがありますが、だいたいサンソが14%から19%とすくなくなっており、はんたいに、ニサンカタンソは2から6%とふえています。このほか、すいじょうきなどもふくまれます。ニサンカタンソのわりあいがこんなに高いとにんげんは生きて行けませんね。
ところで、おへや(くうどう)はどのようにしてできるのでしょうか。まず、植物はどのようにして大きくなってのびていくのかをせつめいしましょう。植物が大きくなるにはたくさんのさいぼうがひつようです。そこで、くきのせんたんでどんどんさいぼうがつくられます。これを「さいぼうぶんれつ」とよんでいます。つぎに、つくられたひとつひとつのさいぼうが、大きくなります。そのようにしてくきがのびていくのです。竹のばあいもおなじようなものです。たけのこのうんと若いぶぶん、つまり先のほうはでは、「さいぼうぶんれつ」がおこっていて、まだおへやはできていません。しかし、たけのこのちゅうしんぶぶんは、そのしゅうい(そとがわ)のぶぶんよりも「さいぼうぶんれつ」のおきかたがよわいので、そとがわのぶぶんがどんどんのびていくのに、ちゅうしんぶぶんはついていけないのです。そのため、ちゅうしんぶぶんではすきまが大きくなり、さいごにはおへやのようなくうどうができてしまうのです。そのうち、そとがわのぶぶんはとてもかたくなり、くうきはおへやにとじこめられたままになります。しかし、植物も動物とおなじでこきゅうをしていますから、サンソがつかわれ、ニサンカタンソがはきだされます。そのけっか、はじめにかいたように、おへやのなかのくうきのサンソのわりあいはひくくなり、はんたいに、ニサンカタンソのわりあいは高くなるのです。おへやのなかのくうきは、おへやができてから入るのではなくて、おへやができるときに、「さいぼう」と「さいぼう」のすきまにあったくうきがあつまって、おへやをみたすことになるのです。
*すべてのせいぶつは、「さいぼう」からできています。バクテリアのように「さいぼう」ひとつでせいぶつとなっているものもあります。しかし、植物や動物は、たくさんのいろいろなしゅるいの「さいぼう」があつまってできています。たとえば、にんげんは60兆の細胞からできています。
しつもんコーナーをたずねてくれてありがとう。かんげいします。おもしろいことに、きづきましたね。たけのこは竹の赤ちゃんのようなものですから、大きくなると竹になります。だから、たけのこと竹はおなじとかんがえて、せつめいしましょう。竹ってかんがえてみると、いろいろふしぎなことがありますね。どうしてお部屋ができるのだろう?、中に入っているのはくうき?、だったらどうやってはいるのだろうか?、などなど。
むーみんくんはなんねんせいかな?。できるだけやさしく、かんたんにせつめいするつもりですが、ちょっとむつかしいところがあるかもしれません。そんなときは、お父さんかお母さんに助けてもらって下さい。
植物のからだは、動物とちがって、からだを作っているたくさんの「さいぼう*」と「さいぼう」の間に、すこしずつすきまがあります。このすきまは、からだの外のくうきとつながっています。しかし、からだのどこからでも、外のくうきとつながっているわけではありません。そのために、「きこう」とよばれるくうきの取り入れや、はきだしをするそうちなどがあります。 だから、植物のからだの中にあるきたい(気体)は、ほとんどのばあい、もとはくうきから来ているとおもってください。では、植物のからだの中のきたいは、くうきとまったくおなじかというと、そうではありません。植物のしゅるいやからだのぶぶんによってちがいます。外のくうきはチッソが78%くらい、サンソが21%くらい、アルゴンが0.9%、二サンカタンソ(タンサンガス)が0.04%くらいまじったものです。竹のおへや(くうどう)のばあいは、わかい「たけのこ」と大きくふとくなった竹とでは、また、竹の上のほう(せいちょうがつづいておきているところ)と下のほうとでも多少のさがありますが、だいたいサンソが14%から19%とすくなくなっており、はんたいに、ニサンカタンソは2から6%とふえています。このほか、すいじょうきなどもふくまれます。ニサンカタンソのわりあいがこんなに高いとにんげんは生きて行けませんね。
ところで、おへや(くうどう)はどのようにしてできるのでしょうか。まず、植物はどのようにして大きくなってのびていくのかをせつめいしましょう。植物が大きくなるにはたくさんのさいぼうがひつようです。そこで、くきのせんたんでどんどんさいぼうがつくられます。これを「さいぼうぶんれつ」とよんでいます。つぎに、つくられたひとつひとつのさいぼうが、大きくなります。そのようにしてくきがのびていくのです。竹のばあいもおなじようなものです。たけのこのうんと若いぶぶん、つまり先のほうはでは、「さいぼうぶんれつ」がおこっていて、まだおへやはできていません。しかし、たけのこのちゅうしんぶぶんは、そのしゅうい(そとがわ)のぶぶんよりも「さいぼうぶんれつ」のおきかたがよわいので、そとがわのぶぶんがどんどんのびていくのに、ちゅうしんぶぶんはついていけないのです。そのため、ちゅうしんぶぶんではすきまが大きくなり、さいごにはおへやのようなくうどうができてしまうのです。そのうち、そとがわのぶぶんはとてもかたくなり、くうきはおへやにとじこめられたままになります。しかし、植物も動物とおなじでこきゅうをしていますから、サンソがつかわれ、ニサンカタンソがはきだされます。そのけっか、はじめにかいたように、おへやのなかのくうきのサンソのわりあいはひくくなり、はんたいに、ニサンカタンソのわりあいは高くなるのです。おへやのなかのくうきは、おへやができてから入るのではなくて、おへやができるときに、「さいぼう」と「さいぼう」のすきまにあったくうきがあつまって、おへやをみたすことになるのです。
*すべてのせいぶつは、「さいぼう」からできています。バクテリアのように「さいぼう」ひとつでせいぶつとなっているものもあります。しかし、植物や動物は、たくさんのいろいろなしゅるいの「さいぼう」があつまってできています。たとえば、にんげんは60兆の細胞からできています。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2012-05-21
勝見 允行
回答日:2012-05-21