質問者:
中学生
みん
登録番号2698
登録日:2012-07-24
去年、「植物と会話する方法」という本を読みました。その本には、植物には心があり、可愛がって育てれば成長の速度や花の具合、実や葉などの美味しさにも違いが出てくると書かれていました。植物の心について
ということで、それを検証するためこの春からトマトを4つ育て、2つは名前をつけたり、話しかけたり…と、愛情を持って育て、残りの2つは特に何もせず育ててきました。それでできたトマトの実は、どちらのほうが美味しいか、という実験です。(もちろん灌水や置く場所などの条件はすべて同じで…)
そしてできたトマトを、この実験のことは言わず、どちらのほうが美味しいかいろいろな人に食べ比べしてもらいました。結果17人中14人の人が愛情トマトのほうが美味しいといっており、私自身も愛情トマトのほうが甘く、実がしっかりと詰まっていておいしいとおもいました。
そこで、質問というのは、
なぜ愛情トマトのほうが美味しくなったのか?
ということです。
葉緑体が増えたから…とか、刺激されて細胞分裂の速度が上がったから…などといった、科学的根拠はあるのでしょうか?
みん様
ご質問承りました。不思議な本を読みましたね。植物には神経や脳が無いので、心があるとしても、人とは違ったものかなと思います。
実験、面白いですね。実験内容を知らない人に食べてもらうというのは注意深くて良いですね。でも、そのときに、お母さんなど第三者にトマトを出してもらうともっと良いです。あなたは答えを知っているので、なんとなく、相手にそれが伝わっているかもしれません。植物に人間と同じような「愛情」は通じませんので、以下のような理由かもしれません。
1)トマトはストレスを感じると甘くなります。例えば、水をやらないほうがたっぷり水をあげるよりも甘くなります。どんな「愛情」をかけましたか?もし、手で触る、息を吹きかける、顔を近づける(温度があがる)、というようなことをすると、トマトにとってはストレスですので、そのせいで甘くなった可能性があります。
2)最初から甘さの違うトマトが混じっていたのかもしれません。また、最初の苗の状態が違っていたのかも知れません。たまたま、2本が甘かった可能性があります。
3)屋外に植えていますか?屋外だと、4本並べて植えてあっても、光の当たり方、風のあたり方、温度が微妙に違うかもしれません。
4)庭に植えてあるとすると、愛情をかけた株の周りをかけないものよりもたくさん歩きませんでしたか?土が踏み固められて、ストレスになり甘くなったのかもしれません。
5)愛情をかけなかったものに、途中から愛情をかけたり、愛情をかけていたものを途中からかけなくしたりして、味が変わるかを調べるのも良いですね。
とても面白い実験結果だと思いますので、さらにいろいろ試して、原因を明らかにしてみてください。楽しみですね。
ご質問承りました。不思議な本を読みましたね。植物には神経や脳が無いので、心があるとしても、人とは違ったものかなと思います。
実験、面白いですね。実験内容を知らない人に食べてもらうというのは注意深くて良いですね。でも、そのときに、お母さんなど第三者にトマトを出してもらうともっと良いです。あなたは答えを知っているので、なんとなく、相手にそれが伝わっているかもしれません。植物に人間と同じような「愛情」は通じませんので、以下のような理由かもしれません。
1)トマトはストレスを感じると甘くなります。例えば、水をやらないほうがたっぷり水をあげるよりも甘くなります。どんな「愛情」をかけましたか?もし、手で触る、息を吹きかける、顔を近づける(温度があがる)、というようなことをすると、トマトにとってはストレスですので、そのせいで甘くなった可能性があります。
2)最初から甘さの違うトマトが混じっていたのかもしれません。また、最初の苗の状態が違っていたのかも知れません。たまたま、2本が甘かった可能性があります。
3)屋外に植えていますか?屋外だと、4本並べて植えてあっても、光の当たり方、風のあたり方、温度が微妙に違うかもしれません。
4)庭に植えてあるとすると、愛情をかけた株の周りをかけないものよりもたくさん歩きませんでしたか?土が踏み固められて、ストレスになり甘くなったのかもしれません。
5)愛情をかけなかったものに、途中から愛情をかけたり、愛情をかけていたものを途中からかけなくしたりして、味が変わるかを調べるのも良いですね。
とても面白い実験結果だと思いますので、さらにいろいろ試して、原因を明らかにしてみてください。楽しみですね。
JSPP広報委員長、基礎生物学研究所
長谷部 光泰
回答日:2012-07-25
長谷部 光泰
回答日:2012-07-25